2016年12月11日(日)
登山のためのエクササイズ
    
7月から始めたエクササイズ、5ヶ月が過ぎました。継続をされてる生徒さんも、いつの間にか7名にまでなり、ウォーキングが精いっぱいだったのが、しっかりランニングできるところまで進歩されてきました。
12月になり、今年の締めくくりに、今回から、上級コースの延べ1400段の階段をフルにランニング運動強度10~11メッツに挑んでみました。7月から継続されてるKさん、本日完走一番乗りでした。すばらしい!

  
冬になると空気も澄んできて鈴鹿の山並みが望める日が増え始めました。

2016年11月5日(土)
霊仙山実習を終えて

北日本には上空1500mに−6℃の寒気が入り今季一番の冷え込みの概況ですが、東海3県の概況はおおむね☀時々☁。ところが滋賀県の上空には-6℃とまではいかないにしても寒気の影響そのもの受けました。頂上付近では霙交じりの☂、気温5℃、風速5~7m、体感温度は0℃~-2℃位だったでしょうか。素手ではあっという間にかじかんでしまいました。視界は10mといったところです。
  
今回はリピーターのみなさんが多いこともあって、一番長い南西尾根ルートから頂上を目指しました。峠を越え、谷に下り、谷を遡行し、一山超えた集落を過ぎ、再び尾根に取りつきます。

大洞谷は決して険しい谷ではありませんが、右岸から左岸に渡ったりするところは日々変化です。地図やコンパスを見て判断することではなく、現場の状況を目で見て判断することです。ここの渡渉ポイントも行き過ぎてしまいましたね。先頭をトレースしている人は、周りの状況をよく観察しながら、ルートファンディングしていく習慣を身に付けましょう。木橋を渡るときも無造作に前の人に続くのではなく、ひとりづつ、刺激を与えないようそっと渡ります。

土壌なのか、とても倒木の多い谷でした。
遡行しきると林道に合流し、しばらく行くと、落合という集落に出会います。現在は廃村の集落です。その集落を過ぎて、再び南西尾根への斜面をアプローチすると山肌に今畑という集落に出会います。こちらも廃村の集落です。

南西尾根へのアプローチはとても歩きやすい尾根を辿ります。時には杉林のプロムナードです。地形図上では南西尾根の最低鞍部は670mですが、今日の高度計は685mを示しました。やや気圧が下がっているのでしょうね。

ここから本格的に南西尾根に入ります。鞍部の上部、標高700mから900mまで、標高差150mは、地形図上では急登です。ここから500m/時間稼ぐペースに上げてみました。足場もよくなく、踏み跡もわかりにくいトレースで、ペースを上げたことで、観察力が下がり、一時的にトレースを外してしまいました。周りの状況と登山道が識別しにくいトレースは、踏み跡を目で外さない注意観察力が必要になりますね。
 

急登が終わっても、広い尾根で、まだそれなりの登りが1003mのコブまで続きます。

まだ長い尾根が、1094mの霊仙山最高点まで続きます。この段階ではちょっと青空も日差しもあったのですが、30分経過した1094mの最高点ではあっという間の急変です。予測はしていましたが、今期初めてが0℃、風速5~7mでは、さすがに体に応えます。「めっちゃ寒かったです!」下着から、中着までウール素材に身を包んでいって正解でした。パンツもウィンドストッパーのソフトシェルにしていってこれも正解。まだ冬支度じゃなかった生徒のみなさん、今日の体験をもとに身支度に取り組んでくださいね。手袋も寒気が防げて、作業(パックの出し入れ、靴紐の調整)がそれなりにしやすいものを是非携帯しましょう。手がかじかんでしまった程度で済んだのは「オキュウ」です。
 

山頂でも風雨でした。くつろいでいる天候ではないので、風が当たらないところまで下ってから休息をとることにしました。685mの鞍部で休息をとってから、霊仙山の頂上までの間、休息らしい休息はとらず、約1時間30分動き続けました。休息をとっていると体が冷やされていまって、体力を消耗させることにもなるからです。みなさん顔色、言葉、動作ともに、大丈夫な様子だったので、できた行動です。実際にこういう環境に出会いたくなくても出会うのです。風の当たりが弱くなった帰路ルートのお虎ヶ池付近で休息をとりました。ここまで2時間動きつづけられました。

悪天時に2時間歩き続けることができる経験をもっていると心強いですね。初めての生徒さんはいい経験になったと思います。

汗拭き峠~大洞谷~落合集落~今畑集落~南西尾根~霊仙山~お虎ヶ池~汗拭き峠を周遊して登山口に。計6時間15分で行えました。とてもよくできたと思います。
特に、下りに、とてつもなく下りにくい泥だらけの登山道を「泥にも負けず!」下れたのは『あっぱれ!』です。

2016年10月24日(月)
登山のためのエクササイズ
    
7月から始めたエクササイズ、3ヶ月が過ぎました。継続をされてる生徒さんはわずかに3名ですが、ウォーキングが精いっぱいだったのが、しっかりランニングできるところまで進歩されてきました。
この10月から、新たに2人の生徒さんが加わって、計5名になりました。1400段の階段は一部使って、天白公園の周りのアップダウンのある整地を約7km設定して、中級コースとして実行しています。一番標高の高いところからは、養老山脈、鈴鹿山脈の山々が見渡せる絶景をランニングします。
運動強度10~11メッツの上級コース、1400段の階段をフルにランニングがこなせるには何時ごろでしょうか?目標に向かってがんばりましょう!こなせるようになれば、山でバテることはありませんよ!

  
2016年10月16日(日)
事前プランニング
  
地形図の登行ルートに方向、チェックポイントを書き込みます。基づいてプランニングをまとめてみます。

地形図からポイントを12点設定してプランニングをしてみました。プランニングに近く行動できるか、予測と現場の誤差はどうだったかを読み取って行きましょう。
1.登山口の標高を地形図から読み取りましょう。960mです。登山道が」どの方向に付けられているかを確認します。90度方向
2.石徹白のスギと記載されてるのでそれらしきものがあるのでしょう。ここから登山道の方向が20度方向に変わります。地形図には尾根上ではなく谷形状に登山道が付けられています。
3.登行ペースですが、初めのピッチは1時間300mアップのペースで上がります。ということで、1260m付近で休息をとります。地形図上にマーキングします。細い尾根ですが、なだらかです。
4.2ピッチ目は、ちょっとペースを上げて、1時間400mアップで行ってみます。1300mで登山道の方向が70度に進んでいたのが、大きく360度(真北)に変わります。ここから標高差にして50mは尾根上ではなく、広い斜面に登山道が付けられています。1350mを超えたあたりから再び尾根上に上がり登山道の方向も30度に変わります。しっかりしたなだらかな尾根形状を1400mまで上がります。
5.1400mから1460mまで急登が続きます。
6.急登が終わると顕著でなだらかな尾根が75度に向かって続きます。
7.1500m付近で登山道の方向が20℃に変わります。地形図に示されている1512mのコブ(頭)を超えて、ほんの少し下り鞍部を過ぎ、1550mのコブ(頭)を超えると、またほんの少し下ります。
8.1600m付近でなだらかに登山道の方向が320度に変わります。
9.1620mのコブ(頭)を超えるとまた少し下ってなだらかな尾根辿ります。
10.   1ピッチ目の休息ポイントから400m上がった、標高1640m~1650mの尾根上の適切なところで休息を取ります。
11.   休息後はいきなり急登から始まります。登山道の方向は280度と少し西寄りに変わります。
12.   急登が終わると1748mのコブに出ます。おそらく見晴らしがいいことでしょう。ここから登山道は350度の方向に変わります。
13.   最後はなだらかな登山道を1810mの山頂に向かって進むだけです。
14.   頂上では、あっちの景色、こっちの景色と身体が180度回転してしまいます。すると登ってきた方向も曖昧になるので、帰路の方向は必ずチェックしましょう。下山は140度の方向です
*この角度はコンパスの磁北を基準にして進んでいく方向を導いた角度です。

実践してみました

今秋一番の空でしょう。御岳、乗鞍、さらには穂高連峰、槍ヶ岳まで見渡せました。
 
実習の前に、地形図から、登山コースの特徴を読み取り、1ピッチ目は、標高差300m/1時間、2ピッチ目は、400m/1時間、3ピッチ目も400m/1時間として、頂上まで3時間でプランニングします。
 

出だしの1ピッチ目の石徹白大杉までは400段の階段から始まります。この階段をゆっくり呼吸が乱れなく、汗も滴り落ちないようなペースで上がることが後々の疲労に大きく影響してきます。
 
樹齢1800年とその子孫?達です。すばらしい自然の歴史ですね。登山の出発点の標高が960mですので、最初の休息ポイントは300m上がった1260m付近です。高度計で確認しながら地形図と照合します。ほぼ1時間で到着、いいペースです。
 

奥美濃もこの標高でブナ原生林です。豪雪?地帯の積雪がブナに栄養になる水を育んでいるんでしょうね。
 

2ピッチ目は、そこから400m上がった1660m付近を休息ポイントとしました。地形図の等高線の幅から1400mから1470mまでは急登が続くと読み取りました。現場には「おたけり坂」と表示がありました。名称に意味があるんでしょうね
途中でこんな立派な避難小屋と快適なベンチ?に出会えたのでここで休息をとることにしました。
     

高度計と地形図を照合して現在地を再確認します。プランニングより100m低いところでの休息ですが、ペース的には400/1時間で上がってきています。今日は気圧が高いので高度計の表示は地形図の標高より低く出ます。そのつど補正をします。3ピッチ目は頂上まで標高差250mも400/1時間のペースで上がります。
途中、「マムシ」に近距離(50cm位)で出会い、かま首を上げる攻撃態勢をとられました。それ以上近づかず、離れれば攻撃されることはありませんね。ヘビは目が悪いようで、舌を感覚代わりに温度に反応して襲ってくるようです。その距離が50cm以内なんでしょうね。野生生物の生態の知識は大切ですね。

標高1720mの母御岩です。後方は白山連峰の別山です。頂上まで残すところ標高差100m。
  ペースプランニング通り、休息を含めて3時間で頂上に着きました。2人とも、安定したペースで登下降ができました。すばらしい!近い将来、ここから白山まで縦走できるようになるといいですね。

2016年10月2日(日)
荒島岳実習を終えて

秋雨前線の影響を受けて予報は☂➡☁、降水確率80%。ほぼ前日雨具使用を覚悟の出発でした。勝原スキー場跡の駐車場に着いたときは、とりあえず雨は止んでいましたが厚いガスに覆われて今にもという状況。とっても湿度の高い空気でしたが、降雨ではないので当然雨具は着用せずのスタートです。今日はリピーターのみなさんなので、頂上まで3時間30分目標にしてみました。
       
 
勝原スキー場は、1963年から2009年まで営業していたスキー場で、かつては週末ナイター営業までしていたようです。現在の第2ロマンスリフトの終点が右の写真です。
スタート点の標高は380m、初めのピッチは1時間標高差300mを稼ぐ、ゆっくりウォームアップペースで設定して、ちょうど1時間でこの第2ロマンスリフトの終点に到着です。標高が680m。ほぼ設定どおりです。初めのピッチは、会話ができ、呼気が上がらないペースを守って準備運動の意図をしっかり守ります。後続の2パーティーにあっというまに追い越されました。
2ピッチ目は、少しペースを上げて時間標高差400m。地形図と照合して1070mの鞍部を目指します。
  
  
標高880mで顕著な尾根上へ出ると、そこはブナ原生林でした。太平洋岸の地域では、この高さは雑木林ですね。緯度が上がり、雪国となると植物の生育も変わってきます。小さな島国、日本の「美」ですね。

目標通り、1時間で400mの標高差を登り1070mの鞍部に着きました。
  
雨は上がり、雲は雲海です。すばらしい自然の景観に出会えました。

さて、頂上まで残り標高差500mを3ピッチ目は、1時間で上がれるペースを目標にしました。地形図上では1080m付近から等高線が細かくなるので、勾配も上がります。1204mの分岐頭からは小さなアップダウンも含めて、急勾配も現われます。できてもできなくてもこのペースをトライしてみます。
予測した通り、勾配が上がると、ペースが落ち始めました。疲労を軽減するためには、ゆっくりしたペースで上がればいいだけのことですが、経験を重ねていく過程において、進歩を味わうことも登山の継続する「おもしろさ」です。
 
急勾配で、しかも段差が大きい登山道を這い上がるには、筋力が必要です。このような環境でも、時間500m稼げるペースを維持していくには「それ以上の筋力」が必要です。エクササイズ講座に是非ご参加ください!きっと見違える筋力が出来上がります。
1070mの鞍部から、1時間20分で荒島岳の頂上に着きました。休憩時間を含めて。3時間20分の出来でした。目標は達成できましたね!最後のピッチのペースは残念ながら、時間500m目標を下回りましたが、よく頑張れたと思います。
       
天気予報のせいか、休日の100名山も静かでした。大きな注意報や警報が出てない限り、行ってみる!という判断生活感は大切ですね。

2016年9月29日(木)
イブネ・クラシ実習

台風や秋雨前線の影響で不安定な天気が続く中、週初めの予報では週末は、天気の回復の☀マークが付いていましたが、週末土曜日は☁から☂、とても湿度の高い1日だったようです。晴れ間が戻った日曜日でも、ヤマビルもそれなりに出現し、みなさん12か所おいしい血を吸われたようです。
      
吸われた痕はこんな感じです。蜂に刺されたり、アブに噛まれたりしたのとは全然ちがって痛みも何も感じません。気が付いたら、血がトロ~と流れしばらく止まりません。後は痒みが数日続きます。ヤマビルそのものも、吸われた後も、気持ちのいいものではないのでみなさん騒ぎますね。無理やり払ったり、取ったりしないで、ほっといてくださいね。満足?に血を吸えば勝手に肌から離れます。
今回も、通常一般ルートの杉峠経由ではなく、地形図上には載っていない尾根を辿りました。

   国土地理院の1/25000図は情報が古いので、記載されてる登山道が無かったり(廃道)、新しい道が方向が変わって付けられていたりがあるので、柔軟に対応することも大切ですね。谷筋に記載されてる登山道はちょっと使いものにならなかったので、東側の谷に沿っている尾根を使いました(赤色の破線です)。820m~830m間のほんの少しだけ藪漕ぎをしましたが、使える尾根でした。

840mから1160mまで標高差300mの道なき道の急登を、木をホールドに登ったり、じゃまな藪を漕いだり、全身疲労?のルートでした。
      
クラシの頂上は、何もない樹林の中です。
      
イブネの頂上は、見晴らしのとてもいい広~い頂上?です。今日は琵琶湖が展望できました。鈴鹿の秘境?といわれてるイブネ・クラシ、何といってもアプローチもそれなりです。谷を何度も渡渉しなければなりません。何処を、どう渡ったらいいか?地図を見ても、かりにGPSがあったとしてそれを見ても、教えてはくれません。想像力からの判断です。何度も失敗を繰り返しながら経験から導く「答え」です。初めの想像力が適正じゃないと失敗は致命的になりますね。例えば谷を渡渉するには、「ここなら渡れるんじゃないかな?」の「箇所」の想像力が大事です。水の流れに勢いがあったり、深さがあるところは避け、足場の石がちょっと不安定でも、流れが緩やかだったり、深さがないことが成立していれば、失敗して致命的にはなりません。ただ「濡れる」だけです。濡れることまで気にしていては「知恵」は付きませんね。
      
奥深い自然環境へは、人の入りも自然的に少ないわけで、登山道といっても平均的に「踏み跡」的です。
      
ここは、周りが、道とそうじゃないところの識別がちゃんと表れてる環境で、ふつうに見てわかるような登山道です。
    

ところが、こちらは周りと、登山道の識別がわかりにくい、踏み跡的な登山道です。踏み跡を外すと、もっと識別がわかりにくくなり、どんどん方向違いへ進んでいきます。「あれ?」と思ったら適当なことをしないよう「確認」行為をしましょう。このようなところも、地図やコンパスは、答えを出してくれません。みなさんの「目」が頼りなのです。木と木の間に、何となく人間の足幅で踏んだ的な窪みがわかります。この見極めも、意識をもった経験が答えを導きます。
前行程、8時間のロングランでした。みなさん、途中で音を上げることなく、とってもよく歩けました。

2016年8月11日(木)
読図講座
  
昨日は読図講座日でした。暮らしの学校付近で目標点を設定してコースプランニングして、実践してみました。磁北線の引き方、進行方向のコンパスで角度の出し方、整地とは・・。普段やり慣れていないことが難しさになっているようです。今日ここでやったことは、その場では理解ができたようです。ところが、何日間もこのことから離れてしまうと、また0に戻ってしまいます。
地形図とコンパスを使ったプランニングは、人間の「思い込み」、「勘違い」を招かず、道間違いを起こさない大事なことですが、それを理解する前提として、目標点の「めぐみ幼稚園」は、「暮らしの学校」からどの方向にあって、そこに向かうには、どの道を辿って、どれくらいの距離があり、どれくらい時間がかかるかの、『概念』、を得ることが大事だと思います。地図とコンパスでプランニングしたこれくらいの距離なら「覚える!」。そして「覚えたことを見て判断する!」が実践の本質です。
2016年7月11日(月)

登山のためのエクササイズ初級編

天白公園の散策コースを使って登山のためのエクササイズをウォーキングで行ってみました。暮らしの学校の実習で1時間に登っている標高差は300~400mです。この運動強度は6メッツくらいです。6メッツの強度とは主観的に「楽」レベルです。そうですよね、それを意図として登っているわけですから。ところがエクササイズの目的は、「楽」ではなく、登山で「楽」に登れるように鍛えることがゴールです。ということで、このエクササイズは、歩く行為は同じでも、運動強度を、6メッツよりも上げることが大切になります。環境的には、天白公園の「西の山」、「東の山」の不規則な階段を使ってみました。行為的には、みなさんにスピードを上げて歩いてもらいました。そのことで、このエクササイズの目的に向かえます。
 さて、コースの初めに現れるのが、「西の山」の東階段で、一番長い170段です。途中で息切れがしても、スピードを緩めないで一気に上がります。

    
上がりきると、雑木林のなだらかな道になり、「西の山」の頂です。    
    
「西の山」の西側に付けられた110段を下って、麓を南側に回り込んで、今度は、南階段で130段です。この130段はコース中最も規則的でストロークも適度なので、最もスピードアップできます。しっかり腕を振って、長めのストロークで一気に上がります。
    
再び「西の山」の頂上に付き、初めの東階段170段を下って、今度は、「東の山」に向かいます。「東の山」西第1階段110段を上がります。腕の振りが小さく、弱くなってきました。
    
「東の山」頂上から雑木林を南側から西側に下り、北側に回り込んで、今度は「東の山」北階段120段を上がります。
    
再び「東の山」の頂上から雑木林の中を「東の山第2ピーク」に向かい、とても急でストロークの短い「東の山」西第2階段110段を下ります
    
下りきってもう一度「西の山」に向かい、再度一番長い、「西の山」の東階段170段を上がります。ちょっと嫌気がさし始めましたかね?と察し、僕が先頭で、気合を入れなおして上がりました。「西の山」山頂から西側110段を下って、最後は北側に回り込んで、北階段120段を上がります。
    
再び「西の山」の頂上から南階段130段を下って終了です。ウォームアップウォーキングから初めて1時間のエクササイズでした。アップダウン使った階段は約1400段でした。ウォームアップでは、背筋を伸ばした背伸びウォーキングも取り入れてみました。姿勢はすごく大切な因子で、背筋を伸ばして、目線を遠くとって歩く、この意識を継続することもエクササイズです。その意識だけで姿勢はとても良くなります。
 さて、みなさん体験はどうでしたか?エクササイズで大切なことは1.「継続」、2.「継続」、3.4.がなくて、5.に「継続」です。次に、「特異性」として、成果、効果を目指せる環境と内容です。登山者が、平地やトレーニングジムで健康を意図としたエクササイズをしていたら、それは「~より、まし」の満足です。今日の環境、強度が、登山には最低必要なエクササイズです。今日1日は、みなさん良くできました。この運動強度で「継続」できなければ、毎日できる運動強度エクササイズから始めましょう。

中級編
中級は、公園の東に位置する、一番標高の高い丘に上がり、山の麓を約2.2kmのランニングで、「西の山」の東階段に戻ってきます。その後は、初級編と同コースをランニングで行きます。フルに走れば、運動強度11メッツ、トレイルランニングの強度です。残念ながら、5人の受講生で完走者はYさん1名でした。Yさん還暦ながら、毎日走っているランナーですから、いかに毎日の「継続」が、『力』になるかの表れですね。
次回からは、このコースは上級編にします。中級編は、新たに模索してコースを作ってみます。
2016年6月20日(月)

南沢山~横川山実習を終えて

梅雨前線の影響が予報より早めに出始めました。早朝は晴れから曇り、時々雨、午後2時には雨。雨具を着けようか迷う?天候でしたが、樹林帯に助けられ着けずに行動できました。横川山は、見事な笹が峰です。
 
 
国土地理院の地形図はところによってデーターが古いことがあって、現在の登山道が記されていないこともあります。新しい情報から地形図に尾根のルートを破線で入れてみます。尾根上のポイントを2~5まで番号を付けて特徴をとらえていきます。
2.では、登山口1050mから尾根道を1330mまで標高差約300m上がったところ(おそらく所要時間的に約1時間でしょう)で、尾根はなだらかになり、北側からなだらかな谷らしき形状が入っているところで方向が変わります
3.では、1420mで北東からの大きな尾根に合流し、また方向が変わります。
4.では、1440mの尾根のコブ(頭)に出てまた方向が変わり、ゆるい下りになります。
5.下りきったところが1414mの鞍部で沢(登山道)の合流点です。
 方向が変わるところでは、具体的にどのような角度で変わるのかを、コンパスで見出して、地形図に書き込みながら、覚えましょう。そのことで、実際の行動では、コンパスだけで確認ができ、行動がスムーズになります。このように、地形図でプランニング(予測)して、行ってみると予測通りの地形が表れてくると登山のおもしろさが増してきます。とともに、『道間違い!』は起きませんね。道間違いは、基本的に、人間の「思い込み」、「勘違い」が引き起こします。

  
谷コースの登山道の入り口には、土管が寝そべっていました。入らないほうがいい!という発信でしょうか。
 さて、合流は字のごとく、2つの道が合わさっているところで、合わさって1つになるので、間違えることはありません。ところが、帰路は分岐になり1つが、2つになります。目に入る環境も登高時とは反対になるので、全く違います。そこで、分岐では、体を下山時の向きに直して、その景観を頭の中に入れておきましょう。

  
南沢山の頂上から富士見台を眺めます。遠いようで近いのか・・、近いようで遠いのか?
  
5.の分岐から先も地形図で創造してみましょう。尾根の主稜線に引かれてる線は、県界線です。その南側の破線が登山道です。尾根に沿って、その斜面をなだらかに上がっているのがわかります。実際の登山道も予測通りでした。
  
スタートして、2ピッチ(1ピッチ約1時間の行動)で南沢山の頂上に着きました。頂上には虫がブンブン!親子登山していた子供さんは携帯蚊取り線香をぶら下げていました
  
見事な笹峰稜線を横川山まで進みます。
  
横川山の頂上では雨具を着けるほどではありませんが、雨が降り始めました。富士見台までの縦走は、今回は見合わせです。今日は、3人が今期の講座受講生のみなさんで、Kさん、Sさんは2回目の実習、Fさんは初めての実習でした。登山コースとしては、初心・初級向きのとてもなだらかなコースですが、そのコースだからこそ、しっかりスキルができることがあります。特に下降は、積極的に重心を斜面の下へ下へと移動させる意識をもつことです。とてもいいペースで、よくできたと思います。

2016年6月12日(日)
白草山実習を終えて

御岳山が目の前に展望できることで人気の山ですが、今日はこの通り・・
 
の白草山、傾斜もなだらかで、初心者向けでした。標高も1641mと、名古屋の最高気温が30℃まで上がった夏日でも爽快でした。
 黒谷の林道歩きから始まりますが、標高にしてすでに1000m、白草山までの標高差は640m程の行程です。おしゃべりや、他事しながらでも歩ける林道ですが、この林道山側は要注意です。周りを観察して、危険に近づかないようにしましょう。
  

林道からしばらく黒谷沿いへ登山道が続きます。谷を離れると、鶯の鳴き声に癒されながら、山の斜面沿いに進みます。地形図に表示されている登山道を読み取って、予測と現実が一致してすると、「確信」となり、おもしろいものです。
  
途中にかけられている橋も、まずは疑って、ひとりひとり、そっと渡ります。尾根に出ると、まだ6月ですけどヒグラシの鳴き声が・・。尾根沿いを標高差にして200m、鞍部の分岐までいっきに上り詰めます。
  

鞍部の分岐には道標がありません。いいですねえ!道標は景観を損ねますからね。こうして地形図で現在地を確認して、プランニングしている方向にコンパスを合わせて進めば間違いは起こりません。もう頂上までの標高差は40mなので、休息は頂上ですることにします。平均して1時間を少々超え行動時間で、途中1回休息で頂上に立ちました。
  
実習初参加のIさんには、このペースはちょっときつかったかもしれません。40分ほどの行程で「先生、喉がかわいたのですが・・」と申告されましたが、『もうちょっと我慢しよか!』と返しました。決して「しごき」をしているわけではありません。喉が渇いた、お腹が空いた度に、立ち止まって補給していると、中々、頂には近づいていきません。登山は1時間~1時間30分、休息をとらなくても歩けるペースで、じわりじわり進んで行く!これをちゃんとこなせる習慣を身に着けることが大切です。頂上で20分休息後、分岐の対面の箱岩山に行ってみました。こちらは1669mと白草山より高いです。
  
もう少し先の高森山まで足を運びたかったのですが、ササがあまりに深かったのであきらめです。
  
鞍部の分岐の湿地には巨大に成長した水芭蕉の群れがありました。これが水芭蕉とは、水芭蕉の開花時期に見てなければ気づきませんね。
   リピーターのIさんYさんにとっては、白草山は上から目線レベルだったでしょうか。というふうに見受けられるほど向上されています。日常のエクササイズの成果も十分に現われていると思います。

2016年5月14日(土)
鎌ヶ岳実習を終えて
下界での最高気温が27℃の夏日の実習でした。山も暑かったですね。とはいうものの時々吹く風はまだまださわやかで気持ちのいいものでした。
  
今日のコースは鎌ヶ岳へのアプローチでは最も長く、険しい、水沢峠から鎌尾根の鈴鹿山脈の主稜線を辿りました。

登山ルート周辺には、雨による崩落跡が随所に見られます。落石がいつ起こってもおかしくないところもあります。周りをよく観察して危険に近づいていかないように注意を払いましょう。地図とコンパスを使うことは、自分たちが向かっていく方向や、現在地の確認に大切なことですが、登高ルートや危険箇所回避危は、その場の状況を観察しながら判断していくことです。

  
水沢岳の頂上です。地形図には宮越岳と表示されています。
  

鎌尾根は起伏の多い岩稜を伴った細い尾根が続いています。ちょっとしたミスが大きな転落になっていくところが存在します。このようなところは、「~ながら」動作は絶対にせず、よく見て、しっかり手足を置いて行動することに集中することが大切です。
とはいうものの、この時期は綺麗な花が咲き乱れていて、つい目が行ってしまいます。ちゃんと立ち止まって鑑賞しましょう。

      シャクナゲ                ハルリンドウ
   
                 シロヤシオ
  
長かった鎌尾根主稜線でしたが、目的地の鎌ヶ岳が目の前まで迫ってきました。さあ、あとひと踏ん張り、今回、初めて実習に参加されたSさんには、ちょっときついコースだったかもしれません。
  
鎌ヶ岳頂上です。うまいこと場所を空けていただきましたが、賑わっていました。実習で辿った鎌尾根にはそんなたくさんの登山者に会わなかったのですが・・、車が上がれる鈴鹿スカイラインの武平峠からはほんの1時間で上がって来れる環境だからでしょうね。

さて、今回も長いコースながら、みなさん上々の登山でした。急登での足運びも上手くなってきました。

2016年4月17日(日)
宮指路岳~仙ガ岳~野登山実習を終えて
花が綺麗でした。この時期の楽しみのひとつですね。今回は、何度も実習に参加のみなさんでしたので、宮指路岳ピークハントプランでしたが、みなさん調子も上々でしたので、鈴鹿山脈の最南端の山々の三峰を縦走してみました。歩行距離で約13km(地形図上)です。
コブシ

  
アカヤシオ
  
馬酔木(アセビ)
  
今日のコースのポイントは、地形図でプランニングすると、宮指路岳から仙ガ岳への稜線で、尾根が細く、不安定な地形と、細かいアップダウンを繰り返すところです。地形図にはチェックポイント的にマーキングしましたが、これをひとつずつ確認しながら稜線を歩くと、時間だけが過ぎて、先にすすめませんね。地形図は、プランニングに使うことが大切で、現場では「確認」です。プランニングの過程では、「概念」をしっかり頭に入れる! これが大事です。 
  
予測した通り細い尾根のザレ場が続きます。手をかけるところ、足を置くところを見て判断して、すぐ全体加重するのではなく、加重して大丈夫かどうかのチェックをすることを怠ってはいけません!
 
大きな岩でもゴロっと動く不安定なものも存在します
  
尾根の端が崩れているようなところでは、上からの目線では安定しているように見えても土が「庇」になっていて上に乗ると崩れてしまうこともあります。このようなところは、地図やGPSには記載されていません。山の中では、目で見る「観察」をもとに判断をしていくことが大切です。
  
鈴鹿の山は標高こそ1000m付近ですが、地形は険しいですね。日本アルプスの山々はさらに険しい箇所と、距離が増します。鈴鹿の山々でしっかり慣らして挑みたいですね。
 

宮指路岳まではケヤギ谷コースを辿りました。特に問題になる箇所はありませんが、登山道(人間が付けた踏み跡の蓄積)かどうかを目で判断できるように、観察の習慣を身につけましょう。また目線を広げて、周りの環境を観察する習慣も大切です。
 
全体的に、とってもいいペースでした。実習では最も長いコースをトライしてみましたが、みなさんの進歩の表れです!
2016年4月11日(月)
テキスト?

実習ではありませんが、今週から始まる講座用テキスト作りです。今季からファイルに綴じることにしました。
2016年3月7日(月)
神奈山補講実習を終えて

移動性の高気圧におおわれ春の陽気でした。雪はまださすがにザラメにはなっていないものの融雪を感じる雪でした。
  
標高780mの藤巻尾根支尾根の取り付きです。
  
湿雪の春雪に潜っても外れたり、ズレたりしないように、しっかりとワカンを固定します。たまたま気温が高く条件の良すぎる雪山環境になって素手で付けていますが、基本的に手袋をはめて数分以内で付けれるようにしましょう。取り付きの支尾根は傾斜もそれなりでスマート尾根ではないので、講師が先頭でトレースしました。
  
標高約1100mで藤巻尾根に合流します。合流点には帰路トレースが消えてしまったり、視界が悪くなって支尾根への下降点を見失わないよう、目印として赤布を木に巻き付けます。帰路には通過時に回収します。
  
合流点の標高1100m付近から、ブナ林となり勾配も緩やかになります。このブナ原生林は受講生でトレースをしてもらいました。気合がはいったのか、あまりの条件のよさにモチベーションが上がったのか、ややオーバーペースです。
  
ブナ原生林を抜けて標高1300m付近からカンバが出始めます。背丈の低いブッシュは雪の中に埋まってしまい、素晴らしい雪面が続きます。勾配も上がりペースが落ちてきました。ワカンを付けての歩行は、勾配が上がるにつれて、足を真上に抜くのではなく、外側から回し込むように抜いて、真上から踏み込むようにします。重心を動かす動作に入る前にしっかりと雪中に土台ができているかどうか、もう一度踏み込みなおし、しっかりと土台が安定してから、重心移動動作を行います。
  
この斜面を上がりきると、主稜に合流します。ここでも方向角度が変わるので、帰路にルートを見失うことがないように赤布を付けます。

  
今回は、頂上直下ジャンクションピーク手前(標高1700m付近)で、生徒さんが足の痙攣が起こし、回復不能となって敗退となりました。
  
足の痙攣の原因は、基本的には筋疲労です。大量に汗をかいたことによる、電解質の損失によって起こることもありますが、今日のようにこの季節の気温と行動時間では、考えにくいと思います。気温上昇によって重くなった抵抗のある雪で、不安定な足場を作って登っていく、普段では経験のない行為がストレスを与えます。雪山の特にトレースをつける先頭の行為は、「持久力」という体力だけではなく、「筋力」という体力が不可欠です。
知識を得ることも大切ですが、基本は『体力』です。

2016年2月6日(土)
赤倉山実習を終えて

暮らしの学校開校初めての雪山実習でした。雪山実習ということで、実習エリアも豪雪地帯の北信州、新潟上越との県境、妙高高原にある「赤倉山」で行いました。夏の登山道はない山なので、どのルートで登るかを、地形図を使ってプランニングします。講義でも話したように、雪山のルートは基本的に尾根ルートを使います。実習受講生のみなさんには、事前課題として地形図に赤倉山までの登高ルートを記入してもらいました。
  
登山講座を受講してるみなさんだけあって、よくできていました。地形図でプランニングしたことと、実際の環境を目で観察することで、地形図に記されている情報と、実際の環境がわかるようになって、知識から「知恵」に進歩していきます。行動中は、この地形図を濡れないようジップロックに入れて、ジャケットのポケットに、コンパスと入れて、チェックポイントで方向が間違っていないか、ずれていないかを確認しながら進みます。登山道はありませんし、道標も目印も何もありません。頼りは、地図とプランニングしたコンパスの方向、そしてそれをもとに目で見た現状です。みなさんに交代で先頭をトレースしてもらいました。トレースの細かいレートファンディングは、まだまだ課題はありますが、基本的な方向は、間違いも、ズレもなくよくできました。

 杉ノ原ゴンドラに乗車して山頂駅に向かいます。みなさん、集合時間はしっかり守って、スムーズに朝一番8時のゴンドラに乗ることもできました。山頂駅でも、スノーシュー、ワカンもテキパキと装着でき、とてもよかったです。出発の天候は雪時々曇りです。
  
雪に埋もれた林道をたどります。雪面を見ていてもそこが林道なのかどうかはわかりませんが、上を見上げると、樹林が切通しになっているので、そのスペースを見ることで林道が確認できます。

  
尾根に取り付きます。まったくのノントレース、僕たちだけの世界です。
  
標高1500メール付近で、ブナの原生林地帯です。これも緯度の水平分布の現れですね。

  
1800m付近から、植生はカンバに変わっていきます。山稜が近づいてきたのも目で確認ができます。降雪、曇り空だったのが、明るくなってきました。今日の天気概況は、西から冬型が強まってきて、風も強まり、雪になるということです。寒気は、概況と異なって、時々このような青空を提供することがあります。一休み息をついているのでしょう。これだけで判断すると悪天にはまってしまいますので、疑ってかかりましょう。でも状況的に素晴らしいバージンスノーに足を踏み入れる瞬間です。

  
下山のゴンドラの運行時間を計算して、12時30分までと時間を決めて登高していたので、赤倉山の頂上までは行けませんでした。手前の2018m、前赤倉山です。やはり寒気が入ってきて風雪になりました。風雪なので、ここでは、休息せず、ダケカンバの樹林帯に下ってから昼食をとることにします。

  
1800m付近まで降りてくると、寒気がまた一息付き始め、青空が見え始めました。カンバの木に着雪した雪が太陽の光を浴びて「キラキラ」。今日一番の光景でしたね。
さあ、雪山を歩いてどうでしたか?
夏の登山道を歩くときは、時には適当に足を置いて重心移動しても、ズルズルすることはないかもしれませんが、雪は厄介です。しっかり踏みつけて、ちゃんと土台ができてから、重心移動をしないと、ズルズル不安定な動作を繰り返すことになります。その結果、体力を消耗してしまいす。雪山は自分で道を作るイメージで、しっかり雪面を真上からたたいて足場づくりを心がけましょう。足運びは身体の外側から、回し込むように動作し、雪からの抵抗を緩和するようにします。このことをしっかりイメージして、次回も取り組んでください。

2015年11月3日(火)
風越山(飯田富士)

前線を伴った低気圧が通過して、西から高気圧が張り出してきます。という天気概況でした。9月の中頃を過ぎると夏の大平洋高気圧の勢力も衰え、変わってシベリア大陸の高気圧が勢いを増して来ます。勢いの増した大陸の高気圧の一部が、移動してくることから、「移動性高気圧」と呼ばれます。今日は、この高気圧が、日本列島上を通過して「秋晴れ」を持って来てくれました。
  
標高1000m付近から、このような雲海が眺められるのはこの季節の特徴です。高気圧に覆われるとき、放射冷却により地表付近の水蒸気を含んだ空気が冷やされ、上空より低温となって乾燥した層の下に霧が発生します。霧が時間と共に変化し、低い雲となって雲海になります。とっても綺麗でした。
風越山の登山道は、顕著な尾根コースで、途中、虚空蔵山(こくぞうさん)という1130mのピークを越えて行きます。小さなコブと鞍部を3つほど超えますが、起伏も標高差が小さくよく観察していないと素通りしてしまいます。登山道らしくなるのは、1400mの白山社奥宮を過ぎて、頂上までの標高差150m程です。
今回は、10月期からの講座の生徒さんが2人参加され、一人は初心者ということもあって、登山コースとしては、ビギナー向きのいいコースでした。
全体的に、整備された遊歩道的な登山道は、歩きやすいので、ついつい歩幅を広くとって歩いてしまいます。それでも勾配があるため、踏み出し足の反対の軸足は、引っ張られそれに伴って上半身が傾斜斜面に近づいた「前屈み」姿勢になってしまいます。「前屈み」姿勢は、上半身の前後上下動を繰り返すことになって、エネルギー消耗の要因となります。歩幅は、移動した重心が身体の真下からあまり遠ざからないような幅をとることが大切です。
  
木の根をつかんで登る急登です。登山道らしいですね。ここでも目線をもう少し上に上げて、上半身が起きた姿勢が理想です。意識をもって反復することで「技術」になります。
  
森林の中の頂上も、木と陽射しの「影」もできて素敵な環境ですね!
さて、誰でもが苦手としている下りです。実習では、筋肉にはやや負担がかかっても、関節に負担をかけないことを意図としています。動作に落差が出る姿勢をとると関節に負担がかかります。動作に落差をとらないようにするためには、関節を立てずに、いつもやや曲げた状態で動作に入ります。すると筋肉には付加がかかります。筋肉は鍛えられますからね!初めて実習に参加された、藤渕さんと、二橋さんは、おそらく翌日筋肉痛だったのでは・・。
下り初めは躊躇がありましたが、だんだん慣れてよくなってきました。実際の下降時間も早かったですね。スムーズでいい流れで、重心を移動した結果が「速さ」です。
ツエルトを使ってシェルターも作ってみました。シェルターも素早く、正確に作れるようになることが結論です。それには、山行の度に作る反復が大切ですね!「反復は力なり!」です。シェルターをつくるのに費やされる時間もきちんと把握しておきましょう。危急時に追い込まれそうな状況になった場合、作る時間、能力をきちんと確保しておかないと、生き残れるシェルターは完成しません!

2015年10月18日(日)
御池岳
今回は鈴鹿の最高峰で広大なカルスト台地の山容が印象的な御池岳。また、頂上付近は踏み跡が多数あり、わかりにくい山でもあります。
入山は鞍掛峠から鈴北岳から御池岳。往復、歩行時間は6時間程度です。
前回の烏帽子ヶ岳のメンバーもいたので、コースタイムが短いため、ちょっとペースは上げてみました。トレーニング山行では「ハアハア、ゼエゼエ」をして知識だけでなく身体も鍛えなければいけません。1時間に最低300mの標高が登れないなら山登りにいく資格がないよって、厳しいかもしれませんが、そうなのです。これは受講者、減ってしまうかなー。
ちなみに僕のガイド登山ではそんなことは言ったこともありません。
しかし、何回も来てくれている受講者の方は間違いなく、数段強くなってきています。かなり、ワイルドになった方もいます。

今回、特に気になったこと。
1、周囲というか、山を観察するのが欠けてる。歩いているとき、自分の足の下しか見てない。登山道から外れて歩いてしまう。
2、下りの時、上下運動が大きいためスリップしやすい。

途中、想定訓練。「下り中に僕が右足をひねり、歩行はそのままだと厳しい。あと、1~2時間すれば登山口に着く。また、雨が強く降ってきており、ツエルトを使い危急時に対応する」。

今後、いろいろなことを登山中にやっていけたらと思います。

以前、テレビだったか映画館かで戦争ものを見た時に山本五十六という方を見て、言ってた言葉が印象でした。
「やって見せ、言って聞かせて、させてみて、誉めてやらねば、人は動かじ」
そうなんでしょうかね。僕にはまだわかりませんが、かなり参考にしています。
2015年10月10日(土)
クラシ・イブネ山
今日は、鈴鹿山系の中でも、行動時間がコースタイム上で8時間50分とロングコースです。朝明渓谷の駐車場で、気合をいれるとともに、コース上のポイントと読図概念を行ってから出発です。
  
まず、根の平峠から上水晶谷経由で神崎川に向かっていく地形が広々として分岐もわかりにくいだろうと予測で、第1ポイントとしてコンパスの角度を記入してしっかり覚えます。

実際にわかりにくく、根の平峠でコンパスのノースマークを240度にセットして、手に持ちながら方向を外さないように進みます。交互に先頭を歩いてもらいましたが、ばっちり目的方向に進めました。
第2ポイントは、コース上、上水晶谷出合、コクイ谷出合、神崎川本流と谷を渡渉する箇所が出てきます。これは地図やコンパスで処理できることではなく、自分の目で渡渉できるポイントを判断しなければなりません。2人とも躊躇はあったものの、しっかり判断できました。
 

また、小さな谷が入っているところ、尾根を回り込むところ等、地形図上で収集したことと、現場での照合も的確にできるようになりました。
今日は、実習生が2人ということもあって、登山道が記されていない、ちょっとバリエーションの尾根から上がってみることにしました。朝明渓谷の出発時には打ち合わせしていなかったことなので、尾根の取り付きまでの、わかりにくいところは、講師が先頭でルートファンディングしましたが、尾根に取り付くと地形図の予想通り、非常に明瞭な尾根で、トレース(踏み跡)もあったので、生徒さんにトップで行ってもらいました。804mの取り付き鞍部から1160mのイブネ北東端までの標高差356mをとってもいいペースで駆け上れました。
  

ルート名称があるのかもしれませんが、地形図を見て、プランしたルートなので、イブネ北東端南東尾根としときましょう。
    

地形図で読み取った通り、尾根は複雑でもなく、すっきりしています。残念なのは目印赤テープが至る所に、これは回収したいですね。自然の景観が・・・。

1000m付近からシャクナゲの宝庫でした。今度は花が綺麗な時に来たいですね。
        
           クラシは林の中で見晴のない頂上?
        
            イブネは見晴だらけの広い頂上
僕が初めて登った40年以上前のイブネは、背丈くらいのササの中、ササとブッシュをかき分けながら、方向も曖昧を繰り返しながら、やっとたどり着いた!記憶です。今は丸坊主です。
今回は、疲れないペースは十分習得の2人なので、「どんどん歩いて!」ペースの、合宿系で実習してみました。休息の取り方からペースまで、コースタイムを1時間50分短縮できた、体育会女子部活動の実習ができました。
2015年9月27日(土)
烏帽子ヶ岳 中央アルプス
今回は中央アルプスの烏帽子ヶ岳。「奥念丈岳から東に派生した尾根上の山で、山頂からは南駒ヶ岳、越百山など中央アルプスの山々の展望が素晴らしい」と。これはいい!ただ、ここは歩行時間を往復8時間弱はかかるというので、実習では控えていた山でした。でも、行ってきました。
中央自動車道松川ICから、林道を走り、鳩打峠へ。
いつものように、登山口で地形図を見ながら行程の確認と注意すべき個所の話し合い。
この山は鳩打峠までの林道が核心だったかもしれません。以外と、低山は登山口まで不明瞭というのが多いですよね。
どんな話し合いだったのか、少し述べてみると、今回の注意すべき箇所は登りは小八郎岳の分岐、また、小八郎岳頂上からどのルートで烏帽子ヶ岳へつなぐか、また、7合目の分岐、下山は登り時点の分岐も当然ですが、1603mピークのポイントも注意しようと。下りのほうが尾根の派生が増えるので、そういうことも頭に入れておかなくてはなりません。
          
  小八郎岳から望む烏帽子ヶ岳。やはり、遠く見えます。今日中に行けるんでしょうか?
     
                 
    食べれますかー?僕は食べませんけど。きのこ、わかりません。きのこ、多し。
          
                       道中、笹、多し。
     
     ピークでピース!低山のくせして、長かった。2200mの山は低山ではないかな。
実習の中では一番長い歩行時間でした。お疲れ様でした。気温も涼しく、登りやすかったのもありますが、さくさくと歩けた方だと思います。下りのダッシュトレーニングは足に効いたんではないでしょうか。
2015年9月12日(土)
三沢岳

7月の木曽駒ヶ岳と同様、素晴らしい快晴です。巻雲(すじ雲)も秋の様相です。2度続けて快晴の体験をしてしまいますと、「今日の天気経験を通常の山天気だと思わないでくださいね。偶然の偶然です」。の説得力が弱まりますね。
    
久しぶりの好天とあって、バス、ロープウェイと混雑していましたが、主稜線から少し離れている独立峰三沢岳はとっても静かな山でした。初めて2500m以上の標高経験の西田さんの千畳敷での血中酸素飽和度も、93%とデーター上はまずまずです。経験者の板倉さんが90%を割っていましたので、順応のためにお茶を飲みながら読図をしました。
           
目標の三沢岳までの登山道の分岐点には、向かう歩行の角度を書き込みます。主稜線から三沢岳までの稜線の地形的特徴を地形図から読み取り、おおよその概念をイメージします。ただそれだけに止まらず、頭の中にしっかり入れ、覚えちゃうことが大切です。そのことで、そのつど地図を出して判断しなくてもスムーズに行動できるようになります。
    
このコースは、地図から読み取ったように、主稜線から235度の方向に、分岐もなく1本の稜線ルートですが、ピーク(頭)からコル(鞍部)を3つ繰り返す、アップ・ダウンのあるコースだということがわかりました。レベルが上がりましたね。
    
ピークです。地形上は、おおよそ尾根が発生しています。
   

コル(鞍部)です、ピークとピークに挟まれた低い場所を指します。地形上は、おおよそ谷が発生しています。
標高差、距離は大きくありませんが、みなさん細かいアップダウンを繰り返すコースが初体験だったこともあって、ペースが不安定でしたね。

ハイマツやブッシュが深いところもあって足場が見にくいこともあったでしょう。日本アルプスの登山道は、これが普通だと認識することも大切です。
登山道の北側は、地形図で読み取った通り急稜で複雑な地形で、南側は、ゆるやかでおおらかな地形でした。地形図で読み取った通りの地形が目の前に現れてくると、満足感を含めて「楽しい」ものです。
   

ウラシマツツジの紅葉もかわいらしくとっても綺麗でした。小さな高山植物の紅葉なので、その場でしか味わえない美しさです。
   

静かな
頂上です。複雑な地形での足運びに、まだちょっと課題はありますが、たいへんよくできました。

2015年8月9日(日)
蓼科山
今日も晴れだし、暑い。自分が登山に行くときは晴れてほしいもの。でも、まったく最近雨が降っていない。自分が山に行かないときは雨が降ってほしいと都合よく考えてしまいます。
今回は蓼科山2530mへ。コースは女神茶屋からの往復です。コースタイムは登り3時間、下り2時間のコースです。
     

標高2000mから岩がゴロゴロしてきます。
    
標高2400m付近から樹林帯を抜け、岩の大きさが変わり、歩き難くなります。
    
頂上で「ピース」。どんな山でもそれぞれ格別です。空はだんだん雲が多くなりました。
    
初めてみた虹色の雲。吉兆らしいですよ。いいことありますかね。

         
飲み物はコーラに限りますね~。まじで。
水分補給は大事です。大事なんですが、一気にたくさんの量をがぶ飲みしたら体内に補給されないばかりか、逆にバテテしまいます。水分補給できる場所では、まめに摂ることが好ましいでしょう。と表向き。本来は水分を頻繁に摂らなくてもいいような強い身体を作りましょうと言いたい。
日頃のトレーニングの重要さや日常の生活のおくりかたがでてしまいます。
2015年7月11日(土)
木曽駒ヶ岳

今季(夏)最高の天気でした。どころか、今回のような天気、夏山期間中でもめったにありません。今日の天気経験を通常の夏山天気だと思わないでくださいね。偶然の偶然です。
     
通常の夏山の天気は、早朝から10時頃にかけては今日のような青空が広がりますが、お昼頃からはガスに包まれます。午後は一時的に、にわか雨は通常で、時には雷!です。今回は高気圧の中心が通常の南からではなく、北、東側からやや冷たい空気を持って張り出したため、午後になってもとっても空気が澄んでいました。
     
展望も、南アルプスの山々、遠く富士山までとっても鮮明に眺めることができました。さて、今日の中央アルプス駒ヶ岳の伊那側からアプローチは、バスとロープウェイを乗り継いで、約1時間で標高2611mの千畳敷に着いてしまいます。急激に高度が上がったことで、人間のからだは、気圧の変化に伴い、大気中に含まれている酸素の量(分圧といいます)の減少にストレスを受けます。人によっては、頭痛、吐き気、からだのだるさなどの自覚症状も現れます。これが一般的に「高山病」といわれている症状のひとつです。
そこで、すぐスタートではなく、からだを慣らすため、千畳敷で1時間滞在することにしました。念のために、血中酸素飽和度を計測する計器パルスオキシメーターを使って、みなさんのデーターを摂ってみました。左は通常生活レベルのデーターですが、右は千畳敷の標高でのデーターです。飽和度はやや下がっていることがわかります。基準として90%を割ったデーターが出たら、それが改善されてからスタートがいいでしょうね。
 
1時間の滞在中に、今日の登山コースの読図を行います。木曽駒ヶ岳までの登山コースの登山道の分岐、地形上の鞍部、頭、建物など5か所にチェックポイントを付け、その地点からはコンパスでどの方向(角度)に進むのかを地形図に書き込んでプランニングします。

   
チェックポイントでは、次のチェックポイントまで、地図に書き込んだ方向(角度)にコンパスを合わせて確認して行きます。座学で学んだことを実践で繰り返して行っていくことで習慣的に「知恵」なっていきます。
     
千畳敷をスタートして約2時間で木曽駒ヶ岳の頂上に着きました。標高500m付近がスタートの鈴鹿の山と違って、歩き始めて間もなく、それもゆっくり歩いていても、息切れが生じますし、足運びもスムーズではありません。大して急こう配でもないのに、急こう配に感じてしまいます。これも高度によるストレスです。ところが、中岳を過ぎ、木曽駒ヶ岳の登りになると、息切れもなくなり、足運びもスムーズになりました。これが「順応」です。人間のすごい能力ですね。
   
高山植物もとっても綺麗でした。いちばんたくさん咲いていた2品種の花をアップしてみました。何という、植物でしたかね?
       
時間に余裕があったので、宝剣岳にも行ってきました、短い距離ですが、踏み外せば大事に至る岩稜帯の登山道です。みなさん、気を引き締めて歩けたと思います。しっかりとした、手がかり、足がかりにちゃんと手足を置けば、大事に至ることはありません!みなさんまだ岩場に慣れていないので、岩の傾斜に近づき気味です。近づきすぎると、手がかり、足がかりが見にくくなります。意識的に手がかり、足がかりが見やすいような姿勢をトライしていきましょう。登りの手がかりは、手を伸ばしたあたりに、下りの手がかりは手を曲げたあたりにすることで、スムーズに重心移動ができるようになると思います。日本アルプスの2500m以上の標高での登山道は、岩がゴロゴロした地形がほとんどです。しっかりした登山靴での歩行の成果が出てきました。特に下降がスムーズになりました。乗越浄土から千畳敷までの下りも、先行登山者に追いつき、追い越すことはあっても、追い越されることはありませんでした。競争している意識はまったくありませんが、スマートでかっこよく下降できている証です。下りの足運びですが、足先が外側に向く「V」字型スタンスにならないよう、常に足先は、急斜面では、やや「ハ」の字型のプルークスタンスを、急斜面じゃないところでは、並行型のパラレルスタンスの意識を忘れないよう足運びしましょう。みなさん、特に高度障害も出ず、今回もとってもスマートに登山が出来たと思います。たいへんよくできました!

2015年6月20日(土)
椿大社~(北尾根経由)~入道ヶ岳~(二本松尾根)~椿大社
前日は雨。「今日は曇りで涼しいからいいですねっ」て言われたけど、「こんな日が一番ヒルが多いんだよ」って言ったら「そうですかね?」っと軽く返事をされた。     
まあ、十二分にヒルに吸われるがよい、吸われまくればよいと思い、入山。      
その前に各自が地図を作製したものをチェック。さすが、講師がいいだけあって合格!地図の作成を通して事前にこの山を把握することが重要です。             
コンパスも使用しましたが、山の地形を見て、地図を見て、また山の地形を見て、地図を見ての繰り返しです。                              
下山はちょっと歩くペースを早くしてトレーニング。初めての参加の方もみえたけど、みんな登山靴がいいのかサクサク歩けます。                     

   
                  頂上
        

          椿大社 携帯の待ち受けにしといたらいいことがあるそうです。
    
              椿大社の教え。一瞬も休まず働こう
      
2015年6月13日(土)
朝明渓谷~釈迦ヶ岳~ハト峰峠~朝明渓谷
30℃を超える灼熱日予報でしたが、適度なそよ風もあり、それなりに快適な登山日和となりました。鈴鹿の山も雨季を迎え、山ヒルの姿もチラホラ、都心で生活している我々にとっては、異物であることにちがいありませんが、からだにくっついても、慌てず血さえ吸って、満腹感になれば自然に離れます。人によっては1週間くらい跡が残り、かゆみも残るかもしれませんが、吸引中、気持ち悪さのゆえ、無理やり取ったりして、ヒルの細胞?の一部が体内に残ったりすると、その方が後々やっかいになるようです。
今回のコースは、朝明渓谷から、中尾根コースから釈迦ヶ岳、とっても快適な県堺稜線をハト峰峠へ向かい、朝明渓谷へ戻るルートです。鈴鹿の山々の尾根ルート登山コースは、顕著な尾根をルートに取っているので、講座での地図の見方、読み方が、目で確認できるとってもわかりやすいルートです。今日は、実習初めての生徒さん2人でしたが、交互に先頭を歩いてもらいました。2人とも、歩幅が広く、強引な足運びが目立ちます。この動作を繰り返していくと短い時間でバテてしまいます。歩幅は小さく、足運びは外側から回しこむようなイメージが大切です。
      

尾根ルートも、標高1000m付近まで来ると、このような風化した岩肌が出てきます。勾配もそれなりに急になり、足場を踏み外して転倒すると、その場転倒ではおさまりません!気を付けて歩く意識が大切な環境といえます。
    
中尾根から、後ほど歩く稜線を望みます。鈴鹿は三重県と滋賀県の県境にまたがって、このように山並みが続く「山脈」を形成しています。
    
朝明渓谷をスタートして約3時間で標高1092mの釈迦ヶ岳山頂に着きました。
ここから県境稜線は小さなアップダウンを繰り返しますが、とっても快適です。勾配もさほどの急斜面はないので、下りのからだのポジション、足運び動作のスキルアップにはいい環境です。2人の生徒さんともに、からだの重心位置が高いのと、中心よりやや後方に位置しているので、下って行こうとする下方に重心がスムーズに移行しません。そのため、踏み出した足場も不安定になり、連続動作がスムーズに行かない傾向です。膝をやや曲げた、中間的重心ポジションを維持し、膝を伸ばし戻さない動きを身に付けることで、足運びも、足への負担も軽減されます。
       
ハト峰は風化した花こう岩の頂上です。県境稜線を水晶岳を超え根の平峠から朝明渓谷へとも考えていましたが、ちょっと疲労気味だったので、ハト峰から予定通り下降しました。ハト峰峠からの下降は、林道コースではなく、沢コースを選択しました。距離は短いコースですが、岩のゴロゴロした登山道と、複雑な地形の中をルートを見出す実践的なコースです。お二人に先頭でルートファインディングして下降してもらいましたが、ルート目印、踏み跡等、よく観察して間違いなく動けました。大東さんは、岩のゴロゴロした沢道が苦手!って自己申告されていた通りでしたが、後半には慣れてスムーズに重心移動ができるようになっていました。
筋肉サポートタイツを履いたり、サポーターを付けたりと足の予防の意識は大事なことかもしれません。が、まだ若いお二人がその予防意識より、それを付けなくても「大丈夫」なスキル、今よりちょっと体力アップする意識の方が大切かと思います。
スマートでシンプルな登山の基本スタイルのいいスタートができたと思います。たいへんよくできました。
2015年5月16日(土)
岩古谷山~鞍掛山ミニ縦走

出発時はあいにくの雨天で雨具を着ての行動でしたが、堤石峠まで40分くらい歩くと、雨は上がり好天への気配。雨上がりで、とても滑りやすい木段の登下高に神経を使いました。大事に至らない環境では、滑って、転ぶことも経験です。振り返って、どんな環境時にどのような足の置き方をすると滑りやすいのかを体験することで、知恵になっていきますね。縦走路はスケールこそ小さいものの、アップダウンを繰り返す、とても実践的な登山コースでした。今回の実習生はリピーターのみなさんということもあって、ペース配分もとても良くなりました。休息時も、とてもスマートにシンプルにまとめられ、行動のリズムもすごく良かったと思います。余計なことに5分費やすと5回休息をとれば、すぐさま30分遅れとなります。登山は早く歩くことが大事なことではなく、行動も休息もシンプルスマートに繰り返せば、スムーズで結果的に「早い」のです。休息時にパックから行動食を食べ、水分を補給する、必要な分だけ取り出したら、すぐパックに収納する行為を習慣的にすることで、あっという間に無駄な時間を短縮できます。出しっぱなしを3項目すれば、収納に3倍の時間がかかる!ということですね。みなさんとてもレベルアップされています!
      

         岩古谷山の頂上はまだガスの中、展望は残念でした。
新しい靴で、ちょっとストレスが出た生徒さんもありました。靴擦れは、傾斜に対して、歩幅が広かったり、傾斜を正面から受け止めると踵が引っ張られます。傾斜をV時のスタンスで受けると踵は引っ張られません。また足運びは真上から真っ直ぐ運ぶのではなく、外側から回すように運ぶことでも負担が少なくなり、靴擦ればかりではなく、筋肉への負担も軽減されます。筋肉がしっかりしているので、すぐに慣れていくと思います。
       

          アカヤシオです。ちょっとピンクっぽいですね。
全体的にとてもバランスよく歩行が出来るようになったと思います。足運びを外側から回すように運ぶことを意識することで、パンツの裾の内側の汚れも付かなくなるでしょう。
     
         鞍掛山に着いた頃は明るくなり青空も見えてきました。
服装、身の回り、パックのパッキング、とってもスマートでシンプルになってきました。これこそ山の「お洒落!」です。
         

          山ヒルです。雨日は絶好の活動日のようですね。
下山時にちょっと膝にストレスが来た生徒さんも出ました。下山時、先頭になったTさんのスピードが速過ぎたかな?!でも、とってもバランスよくスムーズに下山できました。満点です!
     
            野生の動物の宝庫?です。ニホンカモシカ