イトさんの健康オタク

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まず、このMBTシューズとはどんな靴か、また、何のために開発されたかを、皆様にわかりやすく説明したいと思います。もともと人間は、やわらかい土や草の上を素足やそれに近い履物で歩いていました。しかし、自動車の発明、普及により、世界中の道路は硬く平らに舗装されました。人間もその道路を歩くために、足の自由を奪い、様々な衝撃を受ける靴を作りました。その結果、姿勢が崩れ、直立二足歩行能力を退化させ、初期の人類(いわゆるお猿さん)のように骨盤を前屈させ、脊椎を前方に倒し、発達して重くなった頭部を支えるために全身を緊張させ痛みに耐えながら生活しています。いわゆる祖先帰り、退化の一種ですね。MBTシューズを作ったスイス人のカールミューラー氏はひどい腰痛、背部痛、膝痛に悩まされていました。韓国に留学中、休日に田植えの手伝いをしたところ、痛みが軽くなったそうです。柔らかい田んぼや畦道を裸足で一日中歩き回っていたためです。エンジニアだった彼は、なぜそうなったかを考え、帰国後、研究開発の末、自分、家族や友人で実験を重ね、シューズを完成させました。かかと部分がぐにゃぐにゃのスポンジで出来ていて、土踏まずのあたりから前は少し硬くなって全体に丸くなってかかとがない靴です。

 正直履くとバランスの悪いシューズで、立っているだけで、なんか良さそうなシューズです。いいポジションに乗る事により、安定して立つことが出来ます。正しいエクササイズをすることによって、自然と姿勢が矯正され、本来の良い姿勢と歩き方が身に付きます。それによっていろいろな諸症状が緩和されます。本来、この靴のメリットは、膝、腰等の衝撃を最小限にすることと、歩行時に足首の自然な動きをさまたげることがないので、脚全体にかかるストレスの緩和と、不安定さによる脚筋、特に足首の強化による安定です。正直、日本の法律で直るとかは言えませんが、ヨーロッパでは医療品として扱われている国もあります。今まで販売した方からのお話を並べますと、腰痛が軽くなった、無くなった、O脚X脚が、ましになった、外反母趾が少なくなった、膝痛が軽くなった、を始め、骨折のリハビリに履いていたらリハビリ期間が3分の2ですんだ、それどころか、骨折前よりスポーツのパフォーマンスが上がった、足腰の弱っているおじいさんに履かせたら普通に歩いた、2か月で5kgやせた、特に脚が細くなったetc・・・いろいろ信じられないようなことをメーカーの人でなく実際販売したお客様や、他店のMBTトレーナー仲間から聞きました。
ただし、MBTシューズには、痛みや疾患の原因となっている病気そのものを治療する働きはありません。痛み、疾患等はあらかじめ医師にご相談いただいたほうが良いと思います。

 ただ、私が使用して明らかな結果が出たのは
長年付き合ってきたO脚です。実際私はO脚が恐いくらいに直りかけています
     
 左は2004年6月10日次が同11月10日、右が2007年夏です。

 子供の頃からひどいO脚で、中学の頃体育の時間先生に「伊藤!股の間にカラスが飛んでるぞー!」といじめられた握りこぶしを入れてもまだ余っていた膝の間が、わずか
3ヶ月で指2本弱になりました。別にO脚で不敏を感じていたわけでもなく、(けっこう悩んでましたが)特に直そうと努力したり、特別なことをしたわけでもありませんが、事実です。私の昔のO脚を知っている方は皆おどろき、(そりゃこれだけ直りゃびっくりするわ!)シューズのメーカーの方もこんなに早く出た結果に事例が出来たと喜んでいました。でも、本当はどちらかといえば、O脚よりダイエットのほうがうれしいんですが、残念ながら体重は変わりませんでした。(これは努力が必要)しかし、身長は伸びました。冗談のようですがホントの話です。今年の健診でも、178.1cmでした。高2で止まった身長は、何度測っても176.5cm位しかなく、自称177cmとみんなに言っていた私が178cmです。これは結構うれしかったです。でも冷静に考えたら成長ではないことはたしかです。これはやはりMBTシューズによる、ひどーいO脚と悪い姿勢の矯正によるものだと思います。MBTシューズを履き続けること早3年以上。当時(2004年)よりもさらに若干ですがO脚も少なくなってきました。しかし、数ヶ月で一気に減ったO脚も、あそこからが長くかかり、まだ完治とまではいきません。ただ、見てのとおりのひどく湾曲した頚骨(すね)は、今さら真っ直ぐには戻らないのでこの辺が限界かも。今後も気長にやっていこうと思います。しかし昔、「あんたO脚ひどいねー。これ直ったら2cm位背が伸びるんじゃない」なんて冗談で言われた事があったなぁなんて思い出したりして、あと2cmあれば・・・なんて若い頃ぜいたくな悩みあったなー。ただ、この年になって身長伸びたからって、あんまり人生どころか、生活も変わりません。変ったことといえば人に話す時、妻と身長差30cmだったのが、身長差30cm以上になったくらいかな

 次に、具体的に私がどういう使い方(トレーニング等)をしているかとか、私がどんなところに魅力を感じているかを
書きたいと思います。私が最初にこれを履いたのが2004年5月中旬。MBTトレーナーのお話があって1回目のセミナーを受けに行った時です。その時から今日までの間使っているのですが、最初5月中は店にてシューズに慣れるための簡単なエクササイズを。6月からは通勤に履くようにしました。私は駅まで毎日約20分歩いているので、最初は通勤だけ、徐々に勤務中も履くようにして、7月位から一日中履く様になりました。これは、本来のマニュアル通り。人によっては初めから1日中履いてもかまいません。ただし、どこかに痛みを感じるときは直ちに脱いで下さい。「この痛みに耐えてこそ」と思う人がいますが、逆効果です。そのような人は、短時間を1日何度かはいて、徐々に慣らしていく方法を取ってください。骨格がゆがんでいる方は、最初つらい場合もあります。あと、家に帰ってから週3〜5日約1時間程のウォーキングor軽いLSD(ゆっくり長く走る、MBTではロールトロッティング)に使用しています。もともと肩こりや腰痛は少ないですが、ぜんぜんなくなりました。(今年は冬の間サボっていたので肩が少々張っているのですが只今トロッティングで回復中)もともと姿勢はいい方だと思いますが姿勢がよくなったと言われます。あと、このシューズで正しくウォーキングすると、非常に脚の裏筋、内転筋を使います。特にももの裏側とお尻の筋肉を使うことにより、後ろから見たときに、ももとお尻の境目がくっきりと出て、かなりヒップアップしました。これがうちのお客様の声でも一番多いですね。あと、初めにも書きました、安定の悪さで前頚骨筋(すね筋)が鍛えられ、足首が締まり、ふくらはぎが持ち上がります。これも女性には非常にうれしいことです。私はもともとよく歩く方でしたが、歩くのが楽になり膝等の負担が非常に少ないような気がします。(私は左膝に爆弾を抱えていますので非常にたすかります)もともとマサイ族の方の歩き方から出来たシューズなので、慣れるとモデルさんのように頭に物を載せて歩く(上下左右動の少ない歩き方)なんてこともでき、美しいウォーキングを身につけられます

 私、MBTトレーナーとして皆さんに正しい歩き方を指導しております。(大昔少しウォーキングを習っていたことがあるんですが)ウォーキングは最近、文科省でも生涯スポーツとして、また、厚労省では健康促進としてすすめられています。ただ、たらたらと歩くだけでも結構いろんな効果が望めるウォークも、正しい姿勢と歩き方をすることによって、よりトレーニングの効果を上げることができます。トレーニングというと、ハードでゼーゼーいうような学校の部活のしごき系のものを想像するかもしれませんが、楽しくでものんびりでもスキルアップする物はみんなトレーニングです。よく「イメトレ」ていうでしょ。ビデオ見たりとかイメージするだけでもトレーニングになるんですよ。ウォーキングもやってみるといい運動になります。週末なんかを利用して一度、とりあえず5〜6kmくらい歩いてみてください。ふだん運動不足のかたは翌日きっと筋肉痛ですから。このウォーキングも、MBTシューズを履いてやると2倍くらい負荷がかかるので効果倍増です。初めはゆっくり短距離(2〜3km、20〜30分)を、慣れるに従い距離を延ばすかペースをあげる。ここから必勝法。長く歩くようになったらたまにコースを変える。で、飲食店を探し回る。うまそうなお店をチェックしておいて、後日がんばったごほうびに行ってみる。私はこれで、かなり家の近くのうまいところ(はずれもあり)を探索しました。

 最近、腸腰筋を鍛えるとダイエットにつながると言われます。腸腰筋?あまり聴きなれない言葉ですが、最近スポーツ選手や業界では結構話題になっています。’06のスキー指導員研修会の理論にも「腸腰筋を鍛える」という項目がありました。腸腰筋とは、大腰筋と腸骨筋の総称だそうで、腰から股関節を経て太ももにつながる大きな筋肉で、股関節の動きをサポートします。骨盤と大腿骨をつなぐ筋肉で、筋肉とは言うものの大腿筋のようにパワーを出すものではなく、バランス能力に関係するものです。骨盤のねじれや回転、歩行のバランスなどに大きく影響するそうです。この腸腰筋を鍛えることによって骨盤をおこし、股関節の動きをスムースにし、スキー、その他スポーツのパフォーマンスアップにつなげようということです。この筋のトレーニングに、こじつけるようですが、スキーのWC選手やサッカー、その他のトップ選手の多くがMBTシューズを使用しています。前にもさんざん書いたので今更ですが、MBTシューズを履いて腰骨が起きるように立つと、ちゃんと背筋を伸ばして立っていないと辛くなってきます。歩く時も背筋を伸ばして、腰骨をおこし、股関節を回転させるような歩き方ができると、腸腰筋が活性化し、代謝がアップしダイエットにつながるのではないかと言われます。そして、後ろに蹴るという行為をすることによって、ハムストリングス(裏腿)と大臀筋(ケツ筋)がよく使われ、引き締まるということです。


 最近MBTシューズが特にスキーヤーに大人気です。やはり、先ほどの腸腰筋トレーニングもひとつですが、MBTシューズの基本ポジションが、スキーの基本ポジションと非常に似ています。今までくるぶしの下とか、かかとと土踏まずの間とか漠然と言われていたポジション。実はバディスといって、足の外側くるぶしの少し前のほうに小さな骨があります。人間、そこにウエイトをかけることによって非常に安定したポジションを得ることが出来ます。MBTシューズで言う、マサイセンサーの真ん中くらいです。そこから膝、肩にかけてのラインがうまくつながると安定がでるといいます。今までもスキー雑誌でよく取り上げられていましたが、少し前でかでかと、フォン・グリューニゲン選手(元ワールドカップ選手で’02ワールドチャンピオン)がのっていました。彼がまさにこのシューズをヨーロッパ中に広げたといっても過言ではないと言えます。こまかいことは抜きにして、(聞きたい人はお店で)彼は現役最後の年をワールドカップ総合優勝という形で引退というめちゃめちゃかっこいいことをやってのけました。その影にはなんと、このMBTシューズがありました。しかし、彼はこのシューズの存在が影ではいけないと思い、もともと契約していたトレーニングシューズのD社に許可を得て、自らMBTシューズのポスターになり、顔となりました。めでたしめでたし。とのこと。スキーのワールドカップ優勝選手の地位はヨーロッパでは非常に高く、日本で言うとプロ野球のホームラン王なみ。この影響で、スキーワールドカップ選手は、相当数の選手が使用を始めたというし、他のプロスポーツ選手も多数使用している。(でも、プロ選手はみんな表舞台で使うシューズ会社と契約があるから誰が使っているかわかんないけど)特に、けがをした選手のリハビリにはもうかかせないらしい。ただ、真に受けて履いているだけじゃまず、間違いなくうまくならない。それなりのトレーニングをしないといけないと思う。(あたりまえだ!なるならおそらく今頃私は全日本トップクラスになっている。)でも、履いているだけでも、正確なバランスと、下半身の細かい筋肉の維持、強化ができるし、私のようにO脚が直ってくるかもしれない。それが、スキーにとってどんな効果があるかは、わからないが、少なくともちょっとした簡単なトレーニングを組み込むことによっての効果は期待できます。

 最後に、’07現在私の使用しているおすすめMBTシューズを紹介します。
   
 左がウォークタイプの「スポーツ08M」、右が「サンダル01ブラック」です。毎日、通勤で駅まで約20分歩いているので通勤用にスポーツを、出勤してから店でサンダルに履き替えています。通勤用の「スポーツ08M」は最近購入しましたが、実は3年間で現在3代目。初代は「スポーツ01」を使用。このときは1足ですべてこなしていたので、通勤、ウォーク、店とまさに1日中1年中毎日履き続けました。お陰で約1年で、ソールがなくなりました。ただ、私の歩き方、使い方で1年ですからかなりの耐久性だと思います。この「スポーツ01」はその後ソールを張り替え、現在でも帰宅後や休日のトレーニング用として使用していますが、今だ型崩れ、破れもなく、一番は着心地もいいので気に入っています。2代目は「ライフスタイル02」です。初代のスポーツが張替えにしばらくかかるというので購入しました。せっかく買うなら新製品をと言うことで選んだこのシューズ。真っ赤で斬新なデザインのこのモデルは、今まで黒皮とグレースポーツしかなかったMBTには非常に新鮮でした。履き始めにちょっと硬く、少し加工しましたが、この頃はお店ではサンダルに履き替えていたので、ほとんど通勤のみで使って丸2年履きました。単純計算で年250日くらい、片道1.2kmとして、約1200km333時間の歩行です。やはりこのシューズもソールがかなり減ってしまったので、張替えも考えております。ただ、前回のスポーツとの最大の違いは、シューズのアッパーがかなりかたいので、歩行時にうまく変形せずに、かかと、アキレス腱部分に若干の擦れが発生し、アキレス腱部分が磨耗による破れが出てしまいました。型崩れ等はまったくありません。でも、元は取ったかもね。下左がスポーツ01、右がライフスタイル02。
   
 現在使用している「スポーツ08M」は、今シーズン(’07−’08)のニューモデルで、今までの「スポーツ04M」のヒールマサイセンサーが赤に変わったモデルです。ソールがウォークソールを採用し、スポーツに採用しているソールに比べて、若干前後の転がりが大きく、シューズのバランスセンターが従来よりやや外側になっていることにより、指先が楽です。最後にサンダルですが、1日中履いているうえにもう3年になるのでかなりくたびれています。店内でしか履いていないので、ぜんぜんソールが減りませんが、マサイセンサーは相当へたってきているのでそろそろかなと思っています。サンダルのメリットは足指を動かしやすいと言うこと。正しい歩行のとき、前に出した足の指を少し持ち上げます。それにより、安定した着地ができます。私の使用する「サンダル01」は天然皮革が使用され、長期使用することによって足になじみます。この「サンダル01」も今期から今までのフットベット部分が合成繊維から天然皮革(ベロア)使用になる「サンダル04」に替わります(値段据え置き)。
※’11現在、「サンダル04」は「キズム63M」へ、「スポーツ01」「スポーツ04M」「スポーツ08M」「ライフスタイル02」は廃盤です。ちなみに現在私の使用しているモデルは冬の通勤用に「テンベア37M」、夏の通勤用には「アスレティック23M」、トレ−ニング用には「キモンド33M」、店では「キズム63M」です。

 最後にご面倒ですが、このMBTシューズは購入に際しまして、正しい方法で使用していただくために、MBTトレーナーによる簡単な講習をしております。長々と書きましたように、ただ普通に使用いただいてもよいのですが、より効果的かつ安全にシューズを使用していただきたいので、通販等は一切行なっておりません。必ずご来店の上、MBTトレーナーの指導を受けてください。なお、当店でお買い上げのお客様は、購入後のトレーニング方や正しい使用法など、MBTトレーナーの講習をいつでも何度でも無料で受けられます。お気軽にMBTトレーナー伊藤まで。

ご注意:最近MBTシューズの偽物が多く見つかっています。現物を見せていただきましたが、一目見てわかるほどひどい物や、ぱっと見ではわかりにくい物の、かなり重い物や、シャンクの硬すぎる物、生地の悪い物等たくさんありました。このような商品のすべてはオークションや通販サイトでの物です。気をつけてください。あと、並行輸入物の修理等は一切できません。正規輸入物の証明がない限り、当店お買い上げ以外の修理をお断りすることがあります。

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