すーさんの独り言・秋山/冬山編

 2017年の秋・冬商品入荷のご案内や、何となく気づいたことの体験や、製品テスト情報などを配信させていただきます。

登山計画書
これを提出したからと言って、遭難防止対策になるわけではありませんが、登山者の常識?とでもしときましょう。
家族・職場・所属団体には、何時、何処に、誰と、どのような日程で行うのか、の概要提供、警察には、もし、事故(病気等を含む)が起こった場合は救助に向かう先の情報、行方不明になった際の捜索のための情報提供といったところでしょうか?
では、登山者自身にはどうでしょう? 事務処理的なことばかりではなく、計画を立て、計画書を作る過程において、環境的危険は、何処に、どのようなことが存在するのか?行程は体力・技量に適正なのか?食糧の量・装備は適正なのか?といったことを、事前に見出せる機会が設けられることで、事故の予防に役立つことだと思います。理屈はともかくプランニングって「あ〜でもない、こ〜でもない」言いながら立てる。これも登山の楽しさのひとつです。
計画書の提出先は、1.家族・職場、2.所属山岳団体がある場合はその団体、3.山行地域の警察というのが一般です。警察への計画書の提出先は、山行をする県の警察本部のホームページから提出先・形式を検索してみてください。ちなみに長野県の山域はこちら、富山県はこちら、岐阜県はこちら、山梨県はこちら。計画書の提出は、僕たちはメールで送っています。できることなら、下山報告もしましょう。
遭難救助の現場からの情報からは、救助依頼は、計画書も提出していない、山岳会等に所属していない登山者が圧倒的に多いそうです。災害救助と違って、自主行為に対する救助です。常識?を守って、見放されられないようにしましょうね。

高層天気図
気球に無線機付き測器を上空に飛ばし、上空の気象状態を観測した結果を使用して描き、上空の風に流される様子を捉えることでその地点の風向、風力を観測したものが、高層天気図です。これに対し、地表(海面)付近の気象状況を表したものが地上天気図です。
 高層天気図と地上天気図の大きな違いは、地上天気図ではその地点の気圧を表記し同じ気圧の地点を結んだ等圧線が書かれますが、高層天気図では同じ気圧の高度を記述し、同じ高度を持つ地点を結んだ等高度線が書かれています。  一般的には850hPa・700hPa、500hPa・300hPa、など決まった気圧の天気図が作成されています。

850hPa : 対流層下層を代表する層で、地上の摩擦力などの影響がなくなる高さで、主に前線の解析や、相当温位から暖気移流、寒気移流などが解析されています。この高さの気温が-6℃以下の場合冬に雪が降る目安といわれています。海抜高度では約1300〜1600m付近(気温、湿度、地上気圧、重力加速度等によって変動はありますが)に相当します。

700hPa : この層では、上昇流を解析しています。上昇流が強ければ対流が強いということで、対流雲の発生と悪天候が予想されます。また、気温から露点温度を引いた湿数が3℃以下の地域は雲が発生している可能性が高く、雲の位置がおおよそ解析できます。海抜高度では約2700m〜3100m付近に相当します。

500hPa : 中層を代表する層で、高層気象図の代表格です。主に中層の移流や気圧の谷、峰を解析し、また寒冷渦(寒冷低気圧、切り離し低気圧、)などの存在を解析しています。寒気については、冬にマイナス36℃以下の場合大雪になる可能性が多く、天気予報でよく耳にする「上空5000m付近には寒気が入って」、「この冬一番の寒気」と呼ばれるのは、ほとんどがこのマイナス36℃の等温線が日本列島にかかったときなどに報道されます。海抜高度では約4900〜5700m付近に相当します。

300hPa :  上層を代表する層で、ジェット気流を解析しています。海抜高度では約8500〜10000m付近に相当します。日本の登山をする場合、必要な情報ではないと思います。
ということで、これをもとに週間天気支援図が作られています。専門気象情報「地球気」は、解説がされていますのでためになります。

2016年12月2日(金)
テートンブロス社
Power Wool Grid Hoody
           
生地の内側には15,5 ミクロンのメリノウール、外側はポリエステル素材で構成され、ウールと化繊の長所を最大限に活かした素材です。ベースレイヤーを意図として、ボディーにしっかりとフィットするデザイ ン。レイヤリング時に他のレイヤーと干渉しない様、オフセットにデザインされた長めのフロントジップなんて気遣い満載です。これおすすめです!
¥19,440(税込)

201611年28日(月)
メリーウール
     
メリノウールばかりのラックです。ジップアップの中着が充実してきました。保温性も高く、チクチク感もなく?とっても快適な素材です。洗濯も普通に洗えます。登山、スキーのジャケットの中着に勝るものなし!ですね。

201611年27日(日)
「手が冷たくなりますねえ」
日本アルプスの厳冬・積雪期に登山してれば、凍傷にまで至らないにしろ、手は冷たくなるでしょうね。とはいうものの、必要最低限の保護はしていかないといけませんね。
日本アルプスといえども、いきなり3000m近い稜線に出ていくわけではなく、おおよそ1000m付近からアプローチしていきますね、そのスタート地点から森林限界、おおよそ2400、500mあたりまで使うグローブと、それ以上で使えるグローブとの使い分けは大切でしょうね。僕のアプローチグローブはこれです。
 
ノースフェース社のアッセント・グローブです。はめやすさなら同素材で作られているアイシクル・グローブでしょうね。これ!というわけじゃなく、多品種なのでこのような同等品というイメージでとらえてくださいね。
という前に、細かい作業操作をするときに、手袋外して素手になったり、薄手のインナーグローブなんかでしてません?手袋が厚手だと「操作がしにくい!」から、ちょっと外して、操作がしやすい手にすることで、きっと「手が冷たくなるんですよ〜」。ちょっと手が湿って、ちょっと冷やされて、ちょっとの風にあたるだけで、あっという間に冷たくなります。みんな「ちょっと」が犯人!です。最低限、これくらいの厚さののグローブをはめて何でもできるように訓練?はしといてくださいね。
+一般的には
シビアなクライミングをしない限り、アプローチのグローブの他には、まず、ウール手袋とオーバーグローブを持ちましょう。きっと一番備品としてコンパクトにまとまり、暖かさの維持も一番?です。
こちらはオルトボックス社ベルヒテスグラブ。比較的しっかり目の詰まったウールグラブです。

            
アプローチでも、ラッセルを強要されるような場合は、雪が中に入らないようこのオーバーグローブを付けます。一般的には、標高が森林限界を超え、風が直接吹き付けるような環境下や風雪環境下でウールグラブの上に装着します。
厳冬・積雪期での登山手袋はこの基本が用意されていれば大丈夫でしょう。一番シンプルで持ち物も最小限で済みます。基本ベースのウールグラブは1日1双を基準にして、山行日数分用意していきたいですね。
素手では・・・
     
ワカンの点検、「こら、おめえ、素手とは何事か!手袋はめて両足5分以内に装着しね〜か!」と山岳部の学生。できるまで何度も反復してやる!これ、訓練ですね。雪山に入っていく前に大事なことです。

2016年11月26日(土)
オルトボックス社
シールドシェル・チェベダーレ・パンツ
                
撥水加工された表面生地の裏側には、メリノウールライナーでしっかり保温されています。ストレッチ性も高く、裾幅も細く、とってもスマートなシルエットのアルパインパンツです。短期の冬山登山、クライミングにいいですね。短期なら降雪が強かったらレインパンツ(30デニール以上のナイロン)の携帯があれば大丈夫でしょう。
¥36,720(税込)

2016年11月26日(土)
スマートウール社
アンカーラインシャツジャケット

「これ、山へ着ていけやしね〜じゃね〜か!」僕の一声です。そうなんです、これ名前のごとくシャツじゃなくてジャケットなんです。もちろんメリノウール製、1枚での暖かさは抜群です。ライフスタイルとしてなら、お洒落ですね。
¥22,680 (税込)

2016年11月25日(金)
テートンブロス社
TB Alpine Jacket
       
細身のアルパインフィットを採用。NeoShell とPower Shield Proをマッピングする事でよりアクティブな稼働域と通気性を確保しました。細身のシルエットは厳しい条件下で視界の確保を容易にします。立体裁断とストレッチする素材の使用により様々なムーブを妨げることがありません。オリジナルのTB Jacket で培ったノウハウをアルパイン用にモデファイした新しい製品です。と宣伝です。ポーラテック社NeoShell は、?の防水能力的にはゴアテックスと比べると劣勢ですが、雪には大丈夫ですね。柔らかさと透湿性が優れていて、僕もツルギジャケットを愛用しています。
¥49,680(税込)
TB Alpine Pant
   
上半身部分はALPHA とPower Stretch Hardface を使用し動き易さと保温性、通気性を実現。シンプルな外見ながら、立体裁断により脚部の可動範囲をカバーするカッティングがなされ、各部の機能は厳冬期における度重なるテストから絞り込まれた機能を有しています。やっと登山に使える裾幅のパンツが出来上がってきました。これならじゃまにならない!上半身部分は、積雪期の後半や残雪期にはファスナーで取り外せるのもいいですよ!
¥62,640(税込)

2016年11月21日(月)
G-Festa
   
日プロ、好評の屏風山Gフェスタが日曜日に開催でした。軍曹プロデュースのクライミングイベントは、20余名の集まりですが、熱気と笑顔が充満しています。来年もお楽しみに!

2016年11月11日(金)
クランポン
ライナップ揃いました
   
アックス
ライナップ揃いました
     

2016年11月10日(木)
パタゴニア社
トリオレ・ジャケット/メンズ&レディース
         
頑丈なポリエステル製シェルと裏地の間に防水性/透湿性メンブレンをラミネートした軽量な3層構造のゴアテックスRファブリクスを採用し、さらにDWR(耐久性撥水)加工によりあらゆるコンディションで確実なプロテクションを提供します。とあるように、多品種になったパタゴニア社のアイテムの中で定番として、日本の冬・雪山の外着(ハードシェル)としておすすめできるジャケットです。
\55,080(税込)
パタゴニア社
トリオレ・パンツ/メンズ&レディース
                
昨年は定番から外れたアイテムですが、復刻です。ジャケットを残して、パンツを外すって意味が解からんは!というのが僕たちです。ジャケットと同様、おすすめの外着パンツです。
\48,060(税込)

2016年11月10日(木)
パタゴニア社
パウダーボウル・パンツ/メンズ&レディース
               
150デニールのナイロンをベースに使った頑丈なハードシェルパンツです。主はゲレンデスキー、時々バックカントリーのみなさんにおすすめです。バックカントリー専用のハードシェルパンツは、リフトの乗り降りの回数はほとんど無い系で作りますから、ベースのナイロンは、70デニールクラスで薄手です。リフトの乗り降りを頻繁に繰り返すと、お尻が擦れますね。このパンツは強いですねえ。構造的にも丈夫な2層構造のポリエステル製ゴアテックスRファブリクスで、DWR(耐久性撥水)加工により水を弾き、飽和状態になるのを防ぎます。各サイズにショート丈が用意されてるのもいいですね。
\39,960(税込)

2016年10月30日(日)
ノースフェース社
パラマウント・ウール・メッシュ
           
ウール45%、ポリプロピレン45%、ナイロン10%のハイブリット素材の下着です。保温性、調湿性に優れるウールと、繊維に水を溜め込まない性質を持つポリプロピレンを混紡し、ナイロンで強度を増しています。目の粗いメッシュ生地がすばやく汗を放出。吸水性の高い素材のシャツをレイヤードすることで、肌の濡れを防ぐ効果が高まります。パックと干渉する肩には2重ニットを使用。強度を増すと同時に、肌触りをよくしています。ウールの持つ消臭効果で汗の匂いが軽減されてるのがいいですね。
\10,260(税込)

2016年10月24日(月)
アイスブレーカー社
メンズ&レディース/ウインターゾーンロングスリーブハーフジップ
 
高い保温力を持つ厚手メリノウールに、優れた伸縮性をプラスしたフィットタイプののベースレイヤー。ニュージーランド産の高品質メリノウールによる温度調節機能や抗菌防臭効果はそのままに、ライクラRを交編することで身体に心地良くフィットします。さらに衣服内環境を快適にするため、部位により機能の異なる素材を使い分け。汗をかき、熱をため込みやすい背中と脇下部分にはメッシュを配して通気性を確保し、腰と肘下はデッドエア層ができるワッフル構造で効率的に保温。雪山登山の中間着としていい感じです。スキーライフではスキーウェアーの中着としても最適です。
\15,120(税込)

2016年10月22日(土)
ロングスリーブセルセンウールシャツ


秋冬になると何故か人気のシャツカラー。日常的にジャケット代わりにも使えるお洒落さ?ですね。、ウールとナイロンを混紡していて、ウールの持つ風合いのよさ、保温性、吸湿性を生かしつつ、生地に強度を持たせています。
\15,120(税込)

2016年10月21日(金)
ピークパフォーマンス社
ヘリ・アルパインジャケット
           
ピークの定番の外着(ハードシェル)ジャケットです。昨シーズンからゴアテックスRの新しい裏地構造・C-KNIT バッカーを採用し着心地、透湿性が向上しました。こちらのジャケットは、バックカントリー向きのジャケット構造です。
\92,880(税込)

2016年10月21日(金)
ノースフェース社のパンツが入荷しましたのでご案内です。
アクセルサーマル・パンツ
            
ウール素材55%、ナイロン素材41%、ポリウレタン4%とのハイブリッドで、スマートで動きやすく、暖かく、撥水性も高いソフトシェルパンツです。2000m付近の冬山登山には最高でしょうね!ウールのアンダータイツとレイヤードすれば、人気の八ヶ岳のアッセント、クライミングにもいいと思います。
\24,840(税込)
ノースフェース社
テクニカルウール・トレックパンツ
            
僕の愛用パンツです。が今季はトレックパンツと名称がちょっと変わり、ベルトストラップが付きました。こちらはナイロン素材77%、ウール素材21%、ポリウレタン2%のハイブリッドですが、裏地が起毛処理されてるので暖かさを感じますね。強度のあるストレッチ素材を使用しています。独特の立体的なカッティングパターンで、すっきりとした細身のシルエットと、スムーズな足上げを両立してるので、外着(ハードシェル)パンツとのレイヤードもとってもいい感じです。
23,760円(税込)
ノースフェース社
バーブ・サーマルパンツ
           
秋冬の2000m未満の低山アッセントの定番パンツとなりました。高いストレッチ性と、防風性に優れ、高い保温性をプラス。表の生地感はそのままに裏起毛を施しています。腰周りと太もものゆとりのあるシルエットから、裾にかけて細くしスッキリともたつきをなくしたパターンを採用しているので、ゲーターを付けても干渉しません。
18,360円(税込)

2016年10月21日(金)
ノースフェース社
オールマンテンジャケット&パンツ
           
ゴアテックスRの新しい裏地構造・C-KNIT バッカーを採用した、軽さと強さを併せ持つ防水シェルジャケット。非常に細かく薄いマイクロトリコットの裏地は、従来の透湿性能と比較して15%以上向上しています。70デニールナイロンを使用した防護性の高い表素材で、日本アルプスの厳冬・積雪期登山での外着(ハードシェル)として適切なジャケットです。
49,680円(税込)
           
ジャケットと同じ素材を使ったパンツです。ゆとりのある臀部と腿部分からテーパード状に仕上げた膝下パターン。もたつきが少なく、足上げがラクで、すっきりとした美しい形です。サイドのダブルアクションロングファスナーなど、ハーネスとアイゼンの使用も想定した装備を配備。こちらは、インナーゲーターを装備していませんが、パンツの上からゲーターを付けた時の相性は、干渉がなくスマートですね。
34,560円(税込)

2016年10月20日(木)
ヘリテイジ社
GO・ジャケット&パンツ
     
地元、千種アルパインのN君が販促に来てくれました。コストパフォーマンスの高い外着(ハードシェル)が入荷しました。50dnのゴアテックス プロ(マイクログリッドバッカーテクノロジー)を採用することで、高透湿、軽量化を実現しています。大型ポケットを胸の左右に装備、ポケット口は止水ファスナーを採用し、縦に大きく開くのでグローブをしたままでも使いやすく仕立てています。ベンチレーションもパックやクライミングハーネスが干渉しにくい位置に配置されてるのもいいですね。頭部、顔面を保護しながらも視界を妨げにくいディメンションフードはヘルメットの上から被れる大型サイズもいいですね。
\38,000(税込)
    
耐久防水性と防風性、高い透湿性を持つストレッチGORE-TEXR with C-KNIT Backer Technologyを採用した冬季用ビブパンツです。効果的な立体裁断と素材のストレッチ性能により、足上げやすさを感じました。
サスペンダーを外さなくともヒップ部分を解放できるボトムオープンシステムがより進化し、さらに使いやすくなっています。裾の内側サイドは330dnの丈夫なゴアテックスで切り替てエッジガードとし、クランポンやスキーエッジによるダメージを軽減しています。裾幅はアイゼン等で引っ掛けにくい細めの裁断ですが、裾サイドのマチ付きファスナーを開けると裾周りが約3cm大きく(太く)なるので、ツアーブーツのバックル調整などがしやすくなります。さらにインナーゲイターも装備しているので、スパッツなしでの行動範囲が広がります。
¥32,184(税込)

2016年10月14日(金)
外着・着こなし
           
せっかくの機能をもった外着(ハードシェル)を着ていても、「寒〜」。ってことも、これ自体には保温機能の中綿は入っていないので当然といえば当然ですが・・。「寒〜」の要因が、冷たい空気がウエアーの中を対流してるとしたら、それは着こなしですね。強風雪の環境では、ファスナーは写真の如く、トップまでしっかり閉めて、上部からの寒気の流入を防いでくださいね。もちろん中着も同様にですよ!単純なことですが、ジップアップすると着心地が悪くなるので、ついつい保温より、着心地を優先してしまいがちです。冷たい空気は上部の隙間から下に向かって入りやすく、対流するので寒さも増幅します。肌と下着、下着と中間着、中間着と外着、それぞれ繊維の間に広い?空間をつくらないよう、できる限りのピタ着が保温の理想ですね。

2016年10月14日(金)
レインジャケットとの違い
           
こちらはレイン・ジャケットです。外見的には、雨が水滴となって流れ落ちやすいように、生地が1枚の面でのっぺり作られます。生地の厚さは写真ではわかりませんが、まず蒸れにくい様に薄手で作られます。生地の番手で表すとレイン・ジャケットは平均的に15〜30デニール(1デニールは9000mのナイロンの重さを表しています、20デニールは9000mで20gのナイロン生地という表示です。と言われても・・・?)です。
           
こちらは雪(冬)用の外着(ハードシェル)です。こちらの生地は平均的に40〜50デニールで、レインジャケットと比較すると約2倍と厚手です。この厚みが、冷たい風雪を通しにくいよう身体を守っているわけです。レイン・ジャケットが1枚の生地で平面的に作られているのに対して、雪(冬)用の外着(ハードシェル)は2枚の生地で立体的に作られています。色の濃い部分は雪の結晶の摩れに対応するために厚手で、ストレッチ性をもっています。フロントジッパーの上部の立ちもレイン・ジャケットに比べると、顔を深く覆えるように高くなっています。どちらのジャケットも、ゴアテックス・プロシェルというバリアーを使っていますので、防水性は同等です。
           
雪(冬)用の外着(ハードシェル)は、脇の部分に、蒸気がさらに抜けやすいようにベンチレーション・ファスナーが付いています。冬の場合は外気温と、衣服内温の差が大きくなるので、結露が生じやすくなるのを緩和しています。
            
レイン・ジャケットの袖の部分は、手袋のレイヤードをしないので、マジックのベルクロが付いていませんが、スノー・ジャケットは手袋のレイヤードをしたときにも、厚みの対応と、雪がジャケットの中に入りにくいようにマジックのベルクロを付けて調整が可能にしています。
           
パンツも
            
レイン・パンツは、ジャケットと同様1枚ののっぺりとした薄手のナイロン生地で作られています。
            
雪(冬)用外着パンツ(ハードシェル)、こちらは「ビブ」といって、サロペット型パンツです。サロペット型にしているのは、深い雪と戦っても、身体の中に雪が入りにくくしているのと、風と雪を伴った冷たい空気が、中で対流しないための考慮です。さらにハーネスを付けた時も、腰部分が干渉しないことも意図です。ジャケット同様に生地も厚手で、立体的に作られています。裾幅もレイン・パンツよりやや広めです。
  
裾処理は、レイン・パンツは裾を絞れるドローコードだけです。雪(冬)用は雪がブーツの中に入らないように、おおよそのモデルにパウダー・スパッツが付いています。 
冬だから必ず「スノー」規格を使うべき?
日本の冬は、緯度の高低、標高の高低によって風土が異なります。着るものばかりではなく、装備は、どの風土で使うのが適正か。ということが商品名になるとわかりやすいでしょうね。こちらの「冬(雪)」規格のものは、標高が2500m以上の日本アルプスの極寒地帯や、標高は低くても緯度の高い豪雪地域には必需品です。しかし、太平洋側の都心部に近い、標高2000m未満の「雪」の風土が少ない冬なら、肌に近いところから保温をしていれば、「レイン」で十分でしょう。しかし、冬は濡れたら乾かない!、湿気っても乾きにくいので、それを防ぐには、ゴアテックス防水バリヤーの「レイン」だけは守りましょうね。

2016年10月9日(日)
ウェアーの体感/その1
下着編
             
       下着は肌にフィットしていて効果です。裁断スタイルをよく確認してみましょう。
最も人間の肌に近い所で、大切な役割をする「下着」の僕の体感から伝えてみます。寒〜い日に、下着の体感チェックをしてみしました。みなさんも簡単にできるので試みてください。陽の当たらない外気温0〜5℃(まだまだこんな気温にはなりませんが、太平洋岸の僕達の環境では、真冬でもこのあたりの温度でしか体験できません)のところへ、ポリエステル系、ウール系の下着(上)を2種類を30分位ハンガーにかけて放置してみます。寒気にさらしていた下着をパッと着た時、どちらの素材が暖かく感じるでしょう?ウールは冷たさをさほど感じずに暖かくなってきますが、ポリエステル系は冷たさを感じながら、暖かくなってくるまでに時間がかかります。言い換えれば、外からの寒気もポリエステルは伝わりやすいし、ウールは伝わりにくいということでしょう(寒気にさらしていた30分間で、ウールよりポリエステルの方が冷たくなったということです)。細かい数値的データーではありませんが、人が身近なところでできる体感です。外気温が低く、降雪・強風が予測される環境でのフィールドワークでは、肌に一番近い下着の素材はウールが正解!?と感じたチェックでした。ただ、単純に速乾性のテストをしてみれば、ポリエステルの方が乾きやすいことは事実です。ところが、冬のシーズンのフィールドでは、日射・気温ともに低いため、速乾するための環境要素は低いといえます。したがって、乾きが悪くて、多少湿っていても大丈夫な繊維(ウール)にも注目してくださいね。同様なことが手袋でも体感できます。濡れているポリエステルの手袋と、ウールの手袋なら、冷た〜いのはポリエステル!とはいうものの、ポリエステル系がいけないわけではありませんよ!あくまで外気温が低く、降雪・強風環境下での行動の話!遊びに出る環境の判断はみなさん自身で!
ハイブリッド素材
僕はどちらかというと「ウール」素材派です(冬山合宿出発時に名古屋駅で服装点検されて、毛のパンツはいてなくて帰されたことありました)が、最近ポリエステル系素材が進歩してきて、さらに快適に使えることも体感してきました。一般的なポリエステルは吸湿拡散性は低いと思いますが、糸の構造によって吸汗拡散が優れたものがあります。ファイントラック社から発売されているメリノスピンはその典型ともいえます。ライト、サーモを状況に応じて使い分けていますが、すごく快適です。ライトは吸汗拡散が高いですし、サーモはライトに比べると吸汗拡散性はやや劣りますが、保温性は数段上です。最近はソフト・シェルのように保温性のある外着も出てきましたし、防水・透湿性も向上しているハードシェル外着を考えると、機能性向上したポリエステルとウールのハイブリッド素材は快適かなあと思うようにもなりました。
ウェアーの体感/その2
中間着編
            
「中間着」っておかしな表現ですね。だって、外着を着ること前提でじゃないと、中間になりませんものね。変な屁理屈を言ってしまいましたが、一般的にはそれを前提としているウェアーを総称して「中間着」と呼びます。条件が整って穏やかな冬日や、登山環境の中でもアプローチに該当するようなところでは、中間着だけで行動することが可能ですから、結果的に外着になってしまいます。この中間着、素材!繊維の厚さ!色!形!と多種です。形的には、ジップアップと称せられている、ファスナーが半分まで付いていて、被って着るニットタイプ。しっかりとした襟とボタンが付いて、羽織って着るシャツカラーの2タイプ。素材的には下着同様、ウール、ポリエステルの2素材といっていいでしょう。中間着である以上、重ね着が前提なので動きを考えた場合、外着と干渉しないような表面素材(一般的にフリースと呼ばれているような、起毛している表面は干渉して動きにくくなる)であること、ストレッチ性をもっていることがポイントです。また、外着ばかりではなく、下着との重ね着もされていますので、動くためのストレッチ性は最も大切な要素でしょう。下着と外着の真ん中に挟まれてたいへんな働きをしてる「中間着」さん達です。僕は、下着を着ずに、直接中間着を着ることもあります。この場合の素材はウール素材がいいでしょうね、冬のポリエステル系の中間着は起毛されているものが多く、汗ばんだ時に吸湿・拡散せず、体表面に水滴が溜まり、溜まった水滴が冷やされて体温低下を促進することもあるので、直接肌に着るのは避けたほうがいいでしょう。
中間着/パンツ(タイツ?)
             
パンツも外着を履くことを前提に伝えたいと思います。登山用のパンツは一般的にスラックス系が多く販売されています。そのスラックス、吸湿・速乾・ストレッチ性で「動き易すさ」が特徴です。しかし、裁断は身体にフィットタイプではなく、やや太めの裁断が多いようです。本来なら、ストレッチ性をもっているから、身体にピッタリフィットしていても動き易くしてるわけですが、外観にも趣きをおいているメーカーさんも、選択するみなさんにとっても中々タイツのような身体にピタッという外観のものは・・・といったところが現実のようです。ところが、冬を迎えると、3000mの日本アルプスはもちろんのこと、標高こそ1000m〜2000m未満でも、緯度が高い地方ではそれなりの寒気・積雪となります。このような環境になると、スラックスそのものが外着となって行動すると、雪まみれになってしまうことが多々生じます。そこで、外着(ハード・シェルパンツ)との重ね着(レイヤード)が必須となってくるわけですが、雪山の場合はラッセル時に雪との抵抗で脚の疲労を促進させてしまいますので、中身のパンツが身体とジャストフィットに近くないと、身体と繊維が一体となって連動しにくくなり、疲労も促進されてしまいがちです。実践的には、保温性もあり、動き易くて、外着とも干渉しにくい形として作られたストレッチタイツです。外見上はあまりにボディフィットで作られているため、ちょっとその姿で公共交通機関の場に出るのは・・・。といったところでしょうが、機能的にはこれにつきます。
ウェアーの体感/その3 
外着・ソフトシェル編
            
ソフトシェルという外着の基本的な製作上のタクティクスは、「防風」と「撥水」で、中には「保温」も含まれているものもあります。しかし、「防水」は考えていないため、天候の安定性が読めない長期や、短期でも1日中降風雪の中を継続するフィールドワークには不向きかもしれません。基本的には環境に合わせて着る行動着でしょうね。好天時や、降雪は微量で風だけがある条件のフィールドワークにはシンプルで着やすいウェアーです。「防風」には、もともと風を通しにくいポリエステル系生地の素材の表面に超撥水加工をしたり、裏地にゴアウィンドストッパーを代表的に、さまざまな素材をラミネート(張り付け)したりしています。「保温」には裏地にマイクロフリース等の起毛処理をしたりしています。ソフトシェルはこのように防風と保温性を考慮して作られているため、中間着にさほど保温を求める必要はないと思います。従って重ね着(、レイヤード)は、肌に直接着ても汗処理が行なえる中間着のアイテム、あるいは、中間着にもなりそうな下着のアイテムとの2層の重ね着(2レイヤー)が理想じゃないかな。下着は環境によって異なりますので、これというピンポイントはありませんが、僕の場合は、メリノウールの薄手、中厚を使い分けています。特にジップアップ(襟付き)がいいと思います。ハードシェルを使うことが前提として作られている、保温性の高いミッドレイヤー(中間着)とレイヤード(重ね着)すると、ソフトシェルの裏地の起毛と干渉して動きづらくなります。このソフトシェル普段着でもイケてる?こともあって人気です。最近は冬季でも短期登山が主流です。この場合だと、このソフトシェルを常時行動着として着用し、降雪の対処のために、冬型ハードシェルではなく、夏型ハードシェルのレインウェアーの中でも15〜30デニールクラスの薄手、あるいは2層のコンパクト機能を謳っているゴアテックスパックライトの携帯・着用が実践的でしょうか・・・?
ウェアーの体感/その3 
外着・ソフトシェル・パンツ編
            
僕たちのフィールドウェアーに仲間がひとつ加わって4年が過ぎ、僕もソフトシェルパンツは2本目となりました。十分な撥水性をもっていて、裾にはミニゲーター付きで、ストレッチ性をもっているこのパンツは、スキー、日帰りや1泊2日クラスのバックカントリーやスノーシュートレッキングにはとてもいいパンツだと思います。それ以上の日程で山奥深いところへの行為は、雪と風の戦いが長くなるので下記のハードシェルを使うべきですね。このようなソフトシェル・パンツの中には、下着ですね。僕たちは、メリノウール素材で7分丈を使っています。 
ウェアーの体感/その5
外着・ハードシェル/ジャケット&パンツ編

            
ソフトシェルに対して、ハードシェルという外着の基本的な製作上のタクティクスは、「全天候対応」で、その主は冷たい風雪から中着を守る「防水」と「防風」です。もちろん結露を防ぐ「透湿性」もそのひとつです。標高2500m以上の高山や、低山でも緯度の高い豪雪・寒冷地帯の登山には、欠かせない基本外着です。現在はナイロン素材にゴアテックスを防水バリアーフィルムとしてラミネート(張り付け)しているものがほとんどです。ゴアテックスを使っているものには、ナイロン生地にゴアのフィルムを貼り付けてフィルム保護にメッシュ等を縫製によって裏地を付けている2層製法の2レイヤーのものと、ナイロン生地にゴアのフィルムとフィルム保護の裏地を一体的に貼り付けている3層製法の3レイヤーの2タイプがあります。防水レベルはほぼ同等(表のナイロンの生地番手や撥水加工によって多少異なります)ではないでしょうか。透湿性では、2レイヤーの方が勝っているような気がします。長期登山のように、これを着て運動時間長い行為には、3レイヤーが中着との干渉も少なく、動きやすさの点では勝ります。着心地は2レイヤーのほうが柔らかいので、スキーや、短期のバックカントリーには向いているかも・・・。ところが、昨今の2レイヤーは、軽量コンパクトを意図として裏地を無くしてるものが多く、基本的には厳冬・積雪期向きではないと思います。これから冬のフィールドに出る予定のあるみなさんで、この全天候対応型のウェアーをお持ちでない方は、まず、このハードシェルから選びましょう。「間違いない!」
さて、このハードシェル、素材的なばらつきはあまりありませんが、中身の構成でパウダースカートというものが付いているもの(言葉ではわかりにくいかもしれません、現物を見て理解してください)とそうでないものがあります。バックカントリーのみなさんは付きのものがいいでしょう。登山者のみなさんでハーネスを頻繁に使う場合は、付きでないものの方がシンプルだと思います。
パンツも同様な構造で作られています。スタイル的にはサロペット・パンツ型で作られている「ビブ」と、一般的な「パンツ」の2種類ですが、冷たい空気の対流を少しでも防いだり、あまりありえる事ではないと思いますが、雪の進入をガードするにはビブがいいでしょうね。
            
ウェアーの体感/その6
防寒具編
            
防寒具は、冷たい気温を防ぐことが働きで、下着も、中間着も、外着もみんな防寒具の仲間ですね。しかし、これらは行動中を考慮にいれて常時着て動きますから防寒「着」です。しかし、行動の休息時や、行動を終えてからの停滞時は、風を伴った外気温の寒さはそのまま受けてしまいます。そんな時に寒さから身体を守るのがここでの防寒着です。常時着て動かないから防寒「具」です。
行動用の防寒着の順番が下着から外着(ソフト・ハードシェル)に対して、停滞防寒着はダウンジャケットが代表です。保温力は中身のダウンの質(復元力を示すフィルパワー)、量が基本ですが、1.の下着から、4、の外着までが万全であれば、ダウンインナーとして発売されているコンパクトなもので十分でしょう。最近はハーフスリーブ(半袖)なども商品化されコンパクト性をさらに強調しています。ベストに比べると脇の部分からの寒気の流動が防げるのでおすすめです。登山に関する書物には「防寒具」の携帯を忘れずに!と書かれています。冬でない季節では「いざというときのため」という意もありますが、冬は「いざという時というより停滞時は常時着用しますから『必需品』です。防寒具=ダウンジャケットです!といってもいいでしょうね。