1.下着
まず素材について、最近はポリエステル素材が圧倒的にたくさん使われています。軽さ、肌ざわりの良さ、速乾性、ある程度の保温性というところがメリットです。内部熱伝導率が低いこの繊維は、恒温している身体温度を外に逃がさず保温力を向上します。しかし、外部気温が低温で汗での湿度、結露等による濡れが繊維の速乾能力上回ると、外部熱伝導率が高いため、冷たさを感じます。
アウター(外着)の機能が優れてきたため、外部からの濡れ、内部結露の可能性は少なくなりましたが、それでもその機能を上回る雪・ミゾレ、あるいは運動量の多さによる発汗が下着を濡らすこともあります。現在の主流素材ポリエステルの弱点も把握しておきましょう。
最近は天然素材のウールが見直されています。吸湿性、保温性に富んだこの素材は、やや肌触りが悪いかもいれませんが、外部、内部ともに熱伝導率が低いため、発汗での湿度、結露、外部からの濡れによって体温を奪われることが少ないと言えます。春・夏にかけてはポリエステルの下着を積極的使っていいと思いますが、紫外線の強さによる乾燥要素が低くなってくる冬に向けては、速乾性ばかりを意図とした素材ばかりではなく、保温性にも着眼して素材を選んでみてください。
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